仕事始めは部活です。 1日たった3時間働けばいいのだから、世の中のほかのお仕事に従事している方から見れば気楽な仕事この上ないと思います。 生徒と一緒に趣味の卓球をやって、おしゃべりして、これが仕事と言えるのか?ぐらいなもんです。
私もそう思えたらいいのですが・・・。 割り切れないんですよねえ。
よく、「いっぱい休めていいねえ。冬休みとか夏休みとか。」と言われるのですが、生徒が休みでも、教師は学校に出勤することになっていて、学校に来ないならば年次休暇をとることになっています。 例えば、この冬休みは、29日から3日までは休暇だったのですが、4日からは出勤日になっているので、私は部活動以外の5時間の勤務時間は、年次休暇をとりました。
この年次休暇は1時間単位でとり、教師の勤務時間は、8時から5時となっています。 勤務時間が名ばかりのものだというのは、ほかのお仕事でもよくあることだと思いますが、残業手当はもちろんありません。 勤務時間外に勤務しなければならない分長期休暇でゆっくり休むということでこれまではバランスを取ってきたようなのですが、前述したように、長期休暇中に休むためには休暇をとらなければならなくなりました。(この制度が始まったのは2年前だそうです)
勤務時間という点で、どうしても納得いかないのが部活動です。 始業前の7時30分から8時までの部活動は、勤務時間外です。 夏期の一番日の長い時期は、放課後の部活動は6時30分まであります。 部活動だけで、1日に2時間時間外勤務しているのです。
そして、部活動の指導について手当てはつきません。 例外は休日の練習で、4時間以上やればいくらか手当てがつきますが、練習はせいぜい3時間です。 試合の引率は、引率として認められている年3回程度の試合のみ手当てがつきます。(一日1700円程度) それ以外地域の試合に出ようと思ったら、それは部活動としての活動ではなく、生徒が個人的に出場するもので、教師は“付き添い”というわけです。
部活動というものが、以前と様変わりしてきています。 社会体育、社会音楽などという名で、外部の指導者に委託し、学校教育とは切り離していこうという流れと、それでも、生徒指導上大きな影響力を持つ部活動をすっぱり切り離すことはできない、というこだわりのはざ間にあります。 そういうわけで上記のとおり、制度として矛盾だらけです。
手を抜こうと思えばいくらでも手を抜けるし、休日なんて練習せずにほったらかすこともできるけれど、授業終わった瞬間に飛んできて、一瞬でも長く部活をしようとする生徒を見てしまうと、大人の世界の仕組みなんて私がだまって飲み込むしかないよな、って思うのです。
地域の試合があるよ、でる?と聞くと、「出ます!もちろん出ます!」って即答されちゃったら、休日が一日つぶれちゃっても仕方ないよな、って思うのです。
試合に出るって決まって、練習時間が足りないなって気づいたら、休日に練習を計画して調整していくしかないよな、って思うのです。
やることが不満なのじゃなくて、仕事であるという保障がほしいのです。 仕事としてやっているはずなのに、「やらなくてもいいのに好きでやってるんでしょ?」って感じが解せません。
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