くまま 読みの日記
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2002年11月14日(木) 告別式

昨日の前夜祭に行って、大きな過ちに気付いてしまった。

ヤバイ。
キリスト教なので、死を悲しむ必要は無かったんだった;
いくら分かってても、式場で私だけボロボロ泣いていたけどさ。

慌てて、パパを送り出してすぐ、新しい手製本を作る。
天国のイメージ画像が無いかなあと検索したけど、探せども探せどもで、時間ばっかり取られていく。
已む無く、今一つなキリストの絵と、キリストに集まる人の絵で妥協。
本を作り終え、支度して、空神を起こしたら、すっかりヤバイ時間;

祭壇があんまりキレイだったから、早くに行って、ビデオ撮りたかったのに〜〜T_T
結局、30分前に来いと言われていたが、時間ギリギリに滑り込んだ。

今日は空神もピヨも礼拝堂の中。
空神は、賛美歌やお話しが終わる度に、その一瞬の沈黙に「終わった?」と聞く;
・・・誰も吹き出してくれなかったのが幸いさ・・・ T_T。。

今日の先生は、ずっとお爺ちゃま達を導いてくれた先生。
亡くなる前の土曜日に、お爺ちゃまを見舞ってくださった時の話をしてくれた。

眠っていたお爺ちゃまは、「吉野さん」と掛けられた声で、すぐに先生と気付いて、挨拶したそうだ。
とてもハッキリしていて、「私は、目も見えません。耳も聞こえません。長生きするということは、大変なことです」と言ったそうです。

祖父は、明治の生まれ。94歳だったかなあ・・・

多分東京の叔父はその後行ったんだと思うけど、言ってることが変だったそうなので、その時はもう、熱も出ちゃってたんだろうな。

独身だったらなあ。
近くに住んで、毎日でも行ってあげたのに。
でも、空神を見せてあげられたのは幸いだった。

夏に帰ってきた玲子は、おばあちゃま止まりで、八王子まで足を伸ばさなかったそうなので、お爺ちゃまにピヨを見せられなかった。
父も、何と、私が一緒に行ってくれと言って行った、あの日が最後となったそうだ。
空神のお陰だね、とセッちゃんは言っていた。

献花を終えて、さあ、撮ろう・・・と思うが早いか、とっととお花は摘まれて行った・・・
仕方ないさ、遅れた私が悪いのさ T□T。。。

おじいちゃまは、昨日と同じ穏やかな顔。
今日知ったことに、肺炎だったそうだけど、顔は実に穏やかだった。
棺の中をお花で埋め尽くす。
空神は、白いカーネーションと、薄い紫の花を拝借。

斎場まではバスだった。
「かーくん、乗らない!」とまた言っていたが、残ってるわけにも行かないので、騙し騙し乗る。
乗ってしまえば、楽しいんだけどね〜。

昨日に続いて、恵お姉ちゃまと話をすると「ママ、お話ししちゃダメ」 ^^;
特に親しそうなのが、嫌なのかなあ;
お姉ちゃまは、お爺ちゃまの弟の娘だから、父の従兄妹になるけど、年齢が、父と私の中間くらいなこともあって、あの一族の中では、一番親しい。
私のこっち方の従姉弟は、一風変わったのバッカリで、苦手なんだよね;

道が混んで、30分以上移動に時間がかかった。
斎場に付くなり、あっという間にお爺ちゃまとはお別れだった。

空神「おじいちゃま、何処に行っちゃうの?」
母「お爺ちゃまはね、あの中で燃やされちゃうの。死んじゃったから、体は燃やされちゃうけど、お爺ちゃまは天国に居るから、大丈夫なんだよ」
空神「天国に居る? 大丈夫なの?」
母「うん、大丈夫だよ」

最後に「大丈夫」と言われると、どんな説明がされても、大抵は大丈夫なもの。
話は流し方が大切だね。

待ってる間、ちょっぴりのお茶受けで待つ。
空神は玲子とピヨと、通路でキャーキャー騒いでいる;
相変わらず、ピヨは年中泣かされている;

空神に「ピヨにドンてしちゃ、ダメだよ。ピヨは赤ちゃんなんだから、すぐ倒れちゃうんだよ。ゴメンネしておいで」と言ったら、すぐゴメンネしたので、「お利巧〜〜〜」っとギュ〜っとした私に、玲子いわく、
「お姉ちゃんが甘いんだよ。だからくーちゃん、お姉ちゃんが見てないとこで意地悪するんじゃん」

あのな〜、それで母が恐かったら、マスマス見てないトコでやるだろっつうの。
私はあんたが居るから見てないだけで、見てたって同じとこ(ドンって押す;)はやるんだつうの。
空神には空神の理由(ピヨが抱きついて来るのが嫌&玲子を独り占めしたい)があるんだからさ〜。
今はその都度、言ってやるしか無いじゃんよ。
怒ったってしょうがないっしょ〜
怒ったら、それこそ、大人が見てないところでやるようになるぜ〜

「後1年経ってみな。ピヨの方がひどいかもよ」
と言ってやったら、閉口した妹であった。
空神よりピヨの方が、極小のころから、乱暴者だもんね〜っ

空神は朝から熱ッポかったので心配だったけど、斎場あたりで完全復活していた。

骨は、お年の割に随分、残ってました、と言われたが、母方の祖母の時同様、骨はピンクだった。

第2頚椎、耳骨、上顎骨、下顎骨、もう少しあったよな〜
「どこそこの、これこれの骨です」と説明される横で、「くーちゃん、カードで見たよね、上顎骨」とか嬉々としてやってる母子であった。
空神の真剣な顔が面白かったな〜(オイオイ;)

とにかく疲れたが、久々に従姉弟にもあったし、親戚にもあったし、何より空神を見てなかった皆に見せてあげられたし、良かった良かったヨネ。

お爺ちゃま、ありがとうね。



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