前回書いた「ミスティック・リバー」のほかにも、 「ファインディング・ニモ」と「この世の外へ クラブ進駐軍」を見ましたよ。 ジャンルはサスペンスとアニメとジャズもの(?)と全部ばらばらですが。
それじゃ、見た順に感想を。 「ミスティック・リバー」 は、3人の男の話。 11歳の少年だったときに遭遇したある事件が、彼らの人生を変えた。 そして25年後。 彼らの周りで殺人事件が起こり、しばらく疎遠だった彼らはふたたび巡りあうことになるのだが…。
過去の事件が現在の彼らにまで、深い溝を残しています。 また殺人事件の犯人を追ううちに、しだいにある人へと疑惑が深まっていきます。 果たしてその人物が犯人なのか。 事件が真相にむけて収斂していくさまは、なんともいえず迫力がありました。
俳優がみんな渋いです。 しかし、みな36歳にしてはちょっと老けている気もしなくも…。
とはいえ、今年度のアカデミー賞主演男優賞と助演男優賞をそれぞれ受賞したのも頷けるような緊張感を孕んだ名演だったと思います。
監督のクリント・イーストウッドが曲も書いていたそうですが、物悲しい旋律が映画に合っていたようと思います。
ただなあ。 あのラストだけは、いまいち納得がいかないが…。
あと、宮崎の某映画館さん。 いくらその日の最終の回だからといって、映画が終わるころには売店を閉めているのはやめてください。 またうっかりパンフレットを買いそびれましたよ…。 (基本的に映画をみてからパンフを買うか決めることにしてるので。この間はキル・ビル vol.1のパンフが買えなかったですよ。しかし同じ失敗をする私もちょっとなあ…)
「ファインディング・ニモ」 これは、友達に誘われて観にいきました。吹替版。 そういえばディズニーアニメを映画館で見たのは初めてかもしれない。 魚とか海水の描写が凄かったです。 魚たちの表情が凄くクルクル変わって可愛かったなあ。
あと魚の親子の情愛を描いたものなので(つまり、息子を探して父が三千里という感じ)、いや実はこういうのには結構弱かったりする。つい泣けてしまうのがなあ…。
熱帯魚(カクレクマノミ)の少年ニモも可愛かったけど、心配性なニモの父ちゃんとその相棒の陽気で忘れっぽい魚のでこぼこコンビが楽しかったです。 あとでスタッフロールで気が付いたが声優は父ちゃん役が木梨憲武で、相棒の魚が室井滋でしたよ。 本年度のアカデミーの長編アニメーション部門を受賞してるだけあって、話、映像ともに完成度の高いアニメだったと思います。
最後に 「この世の外へ クラブ進駐軍」を。 第二次世界大戦終戦から2年。 ジャズの楽団を立ち上げた日本人青年5人が、アメリカの進駐軍などに出入りをして音楽の腕を磨き、ときに衝突し、ときに解散の危機に見舞われながらも、ただ音楽を続けたいがために生き抜こうとする姿を描いています。
とにかく音楽がとてもよかったです。 私はあまりジャズには詳しくないのですが、それでも「おおー私もこれから何か楽器買ってジャズはじめるかー」とか一瞬だけ思うくらい(おい)にどの曲もすばらしかったです。 萩原聖人が歌が上手いとはいままで知らなかったので、けっこう驚きました。 彼の歌うダニーボーイと某曲がいまだに耳に残っている感じがするくらい。
また青年たちだけでなく進駐軍の兵士たちや、青空市場の人々や、青年たちの家族たちも存在感がある人が多かったです。
ラストもよかったなあ(しみじみ)。 あとカーテンコール、じゃなくてスタッフロールも凝ったつくりになっていてみていて楽しかったです。 いや、いい映画でした。
というわけで三本とも趣きは違えど面白かったです。 おしまい。
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