■2002年08月13日(火)
― あの事故は ―
日航機墜落事故から17年がたつ。私は個人的にこの事故には深く興味をもっている。興味、というコトバは不謹慎だし意味的に合っていないかもしれないけど…。 当時、私は中学生。一家で母の田舎へ出かけていた帰りの、下り渋滞の車の中で事故のニュースを知った記憶がある。 8月は原爆や終戦記念日があって、命の尊さを考えずにはいられない季節だけど、平和な現在のこの世の中、あんなにも多くの命がいっぺんに亡くなっちゃうなんてことあるのかと、ただただ私は呆然としていた。 たった4人の生存者の中には、私と同世代(たしか2つくらい年下)の女の子もいた。そんな彼女が救助され、同乗して事故に遇った両親と妹の死を乗り越え、少しづつ回復し元気を取り戻していく様子をニュースで見て、応援したい気持ちでいっぱいだったのも覚えている。 事故から十数年がたち私も大人になり、ある日ふと、この事故のことを思い出して、ネットでいろいろ調べてみることを思いついた。 そこには数年たってから明らかにされた事実や様々な意見が飛び交っていた。あの事故をなんらかの「事件」と言うヒトもいる。あの事故機は、過去に自衛隊機と接触したことがあると言うヒトもいる。墜落後、十数時間も墜落現場を確認できなかったことを「おかしい!」というヒトもいる。 今でも事故の本当の原因は究明されてはいないのだろうか。あれだけの大惨事をおこした事故の教訓はちゃんといかされているのだろうか…。様々な意見や事実を知れば知る程、そんな疑問がわいてきちゃう。 その一方で、あの事故の遺体身元調査の指揮をとった刑事さんの手記や日航現役パイロットの手記を読んで、やはり二度とあのような事故が起きないように努力したり祈ったりしているヒトも多いことを知った。私も同じように祈る気持ちになる。 旅行が趣味というヒトや、仕事には飛行機での移動が欠かせないというヒトは多いだろう。そんなヒトたちが安全に空の旅をできますように…あんな事故がおきませんように…。 そしてあの事故で亡くなった方々の御霊が安らかでいられますように…。
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