■2007年01月24日(水)
  ― まだ昭和 ―
 昭和という時代が終わったのはもうずいぶん前のこと。その時、私は17歳。今のノーテンキな私とはまるで別人で、それはもう多感な多感なお年頃だった。
 親友のKIMOと親しくなったのも、確かこのぐらいの時期。当時からどことなく個性的な魅力を持ったKIMOちゃんに、私はあらゆる面でずいぶん刺激を受けたものだった。
 そんなKIMOちゃんも、もうすぐ結婚式。ここ数日、招待状づくりのお手伝いをしているの。作りながら、KIMOとの青春の日々(…って表現古いか?)を思い出してはなんだかおセンチな気分になる。ああ、感慨深いなぁ。
 横浜の街もずいぶん変わったよなぁ。みなとみらい…、数年前に現れたこの新しい街に、私は未だに馴染めずにいる。みなとみらいは、いつもキラビヤカで輝いてみるように見えて、それがなぜだか落ち着かなくってね。
 それに比べて、10年前から住み続けている自宅周辺はちっとも変わってない。変わってないどころか、この辺り一帯はなんとなく「昭和」の匂いと雰囲気がまだまだ残っているの。
 特に私がいつも利用している最寄り駅。この駅舎ではよくテレビドラマや映画の撮影が行われている。確かに、ひと昔前を連想させる風景ではあるけど、けっして「レトロないい雰囲気」みたいなそんなカッコイイもんではない。
 そこにあるのは、昭和時代のある種独特な「さびれた感じ」や「場末な感じ」。「廃退的」とも言えるかな…。そういうシーンを作り出す時には、ここでロケすればセット要らずなのね、きっと。
 つい先日も終電で帰ってきたら、いつもは寂し気な駅にこの日は賑やかな声が響いていて、何かと思ったら撮影隊の人々でごったがえしていた。「スナック 再会」と書かれているネオンの安っぽい紫色の看板が取り付けられていて、その下には愛川欽也がいた。見るからに「2時間ドラマの撮影中」ってところね。
 それにしても。オシャレなみなとみらいよりも、このさびれた雰囲気のほうが落ち着く気分になる私は…どうしようもなく「昭和のオンナ」なんだなぁ…。トホホ。




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