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「 私ありや 」
2003年04月15日(火)


  どんなに足掻(あが)いても 人という泥沼から飛び立てないのなら
  せめてそれを受け入れることにしよう

  どんなにのたうっても 香ってくる男の性(さが)を振り払えないのなら
  せめて受け入れて自分につけたそう

  泡沫(うたかた)の人、儚(はかな)き定められた男という業(ごう)を受け入れる。
  けれど 残りの私というのは はたしてあるのだろうか

  人であることよりも弱々しい男
  その男にも太刀打ち出来ないで翻弄(ほんろう)されつづける私
  その 私 というのはあるのだろうか

                                     

執筆者:藤崎 道雪



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