少し安心する 背筋から広がる鈍い筋肉痛 ヒリツクような左足中指の興奮 梅雨前に焼け始めた右手首の白皙(はくせき) さざめ石が細かくなるように打ち付ける窓の暗い雨音 瞬間の積み重ねが永遠と勘違いさせてくれる深夜の声に 少し、安心する
執筆者:藤崎 道雪