こんなにも苦しいものであったか
暖かい言葉 誉める言葉 宥める接吻 愛おしむ眼 だけを求める
こんなにも呆けるものであったのか
スローな演奏 穏やかな言葉 包み込む日光 攻撃性のない他者 だけを求める
こんなにも こんなにも
厳しい言葉 激しい演奏に心が拒絶し体が困窮するものであったのか
これまでの私は何と社会的責任を逃れ、肉体的疲労から遠ざかり 精神的圧迫と無縁であったか
こんな苦しさを こんな呆ける私を こんなにも こんなにも
私を縮めて世界へと広げるか 世界を縮めて私へと広げるか
はたまた 全てを一体化するか
また1日が始まる
注記:「宥(なだ)める」 「困窮(こんきゅう)」