深夜の高速をヘルメットなしで疾走する爽快感 薄霧の掛かった満月の妖しさで全身に神鳴りが叫ぶ けれど、遍く世界にはもっと速いもっとも速いものがあって だから、神鳴りの出発点を全身の感覚にだけに治められるのか あん あん どうして遍く最速を理解する知性を、そして知性を絶対化する信仰を どうして爽快感に歪められる感覚を、そして感覚を絶対化する情動を あん あん 深夜の高速をヘルメットなしで疾走する爽快感 薄霧の掛かった満月の妖しさで全身に神鳴りが叫ぶ