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「 ルターの重複悲劇 」
2009年12月16日(水)



 戦国乱世、人間の中にある善性を信じるものが、目の前の果し合い、殺し合い、奪い合いを止められなかった
 僧坊、教会の中にあって、ただ、文字を追い、心を清めるしか出来なかった
 その苦しみたるや、どのようにも表現できないであろう

 蛮族の地、西ヨーロッパはルターの政治力の無さによって宗教改革に失敗した
 人間の善性を信じることにしか目が行かないルターは、西本願寺と東本願寺のように宗教界に宗教を封じ込めるチャンスを失ってしまった
 目の前の果し合い、殺し合い、奪い合いを止められる機会を逸してしまったのだ
 レパントの戦いが十字軍の旗の最後の戦いになったけれども 

 キリスト教政党の政争
 キリスト教自由の闘争 
 キリスト教支配者へのアナキズム
 キリスト教から視た異端への支配

 は、ばらまき続けられている

 人間の中にある善性を信じるものが、目の前の果し合い、殺し合い、奪い合いを止められなかった
 ルターを想う時、ルターの個人的な悲劇と
 ルターを想う時、ルターを永続させている蛮族の悲劇と
 その苦しみたるや、どのようにも表現できないであろう


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