夏の香りに包まれて、午睡に落ちる意識のなかで 私が 私が 私が 落ちる意識のように無くなっていく のだろう のだろう・・・か このように落ちゆくだけで 何もなくなっていく 狂わないのだろうか どうして私はこんなにも戦慄(せんりつ)しているのに、狂わないのだろうか 食う、寝る、遊ぶ、働く、・・・ どうして平然とできるのだろう 真夏の香りに取り囲まれて 後何度、落ちる意識に身を任せることになるのだろう 後何度だけ、この救いに身を任せるのだろうか