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「 絶対的自我16 奥底の雑じり気 」
2015年05月15日(金)




死の恐怖は「人間である」ことへの感謝で乗り越えていく。

その奥底に雑じり気がある。

一心不乱に感謝で全身を染められる、が、それを肉体的自我が白袴に戻す。

完全に消し去れない何よりの証拠なのだ。

感謝でなく、尊崇という者もいる。

天上の星の輝きや道徳律への尊崇だけに全身を染められる、と。

あるいは、未来への希望、数学統計に基づく人間の発展という者もいる。

確かに、それらを身に纏い染め抜いたかのように錯覚しえる。

しかし、その奥底に雑じり気がある。

「私は今日一日を与えられた。」

しかし、「いつか与えられなくなる」という砒素のような無機が、この肉体に混じり込み決して同化しえないのである。

全身を感謝、尊崇、希望に向け、人格の陶冶へと進みながらも、この身の抱える無機を決して忘れられないでいる。


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