The color of empty sky
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クリスマスの雑踏を一人歩くことの空虚な気持ちなんて、慣れきってしまってしまった。 私のように孤独を抱えて目を伏せて歩く人々なんて、あちこちにいることだし。 それでもふと、幸せそうに笑いあう恋人同士であったり家族連れであったり、そういう人を見るといつも思い出すのだ。
姉の遺体を前に、「楽しいことも何もなく死んでいってしまって」と泣き叫ぶ母の声が耳に蘇る。 姉の生きた日々は楽しい事はあったのだろうか。 姉は何が楽しかったのだろう?
エンピツで日記を書き始めた最初の年、大晦日を姉と共に過ごした。 お刺身を買って遊びに行ったら姉がご飯を炊いてくれて豪華なチラシ寿司になった、なんて日記に書いたのを、ふと思い出した。 スーパーの惣菜コーナーのチラシ寿司の前で泣いてしまった、そんなクリスマス。
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