とても気になる新聞記事を読んだ.
20代後半、それまで自分にかけられた養育費を計算し、その全額を両親 に返した。それ以来、両親とは会っていない。 考え抜いた末に選んだ「大人のなり方」だった。 「この話をするとみんないやな顔をする。年をとれば親のありがたさが分かるという人もいるが、40歳になってもまだ分からない」 親との関係を客観的にことばにすれば「共感できる接し方をされなかった」ということになる。 「家族とうまくやっていける人はそれでいい。しかし、どうしてもいい関 係が作れないときは、親なんだ、子なんだとこだわって無理に合わせる 必要はない。むしろ自分が選んだ友人や恋人、仕事の仲間こそが本当の家族だと思う」 家族に愛情があるのは当然、従うのは当たり前、見えない檻のように作用 するそんなモラルや制度をいったんゼロに戻す。 「現実」と呼ばれるものは相対的なものでしかない。そう体感できた世代 こその価値観だった。
どんなお金の返し方をしたのか、この人のご両親がどんな方なのか 何も分からないけれども、私にはこの人のやり方が理解できない お金を返して親との関係も維持しているのなら大人だろう でも 10年も親と合わない生活が何を意味するのか 一方的な「大人のなり方」を選んで、親の気持ちはどうなるのか 今でいう虐待のようなものがあったのか 新聞記事だけで 軽々しく私見を言うのは私にも思慮がないのか 後味の悪い記事だった
|