「目的地周辺に着きましたので案内を終了します。運転、お疲れ様でした。」
ナビをつけておいてよかったとは思うけれど 狭い路地ばかりでゴチャゴチャと入り組んでいて どれが目指す建物が分からない。
寮に入るとはうまい考えだとは思うけれど 夢で見たとおりなら 抜け出すことができないタコ部屋のようなものではないのか・・ 部屋はいくつあるのだろうか、1ヶ所しか灯りがついていない・・ と、いうことは・・
親としてはどうしたらいいのだろうか・・ ダンナと私の意見が合わない・・
家族がつねによいものではないとしても、 ときに傷つけ合うものだとしても・・・・・ また、この世界が虚しく、報われることの少ない、つらいものであるとしても・・・・・
幻世の祈り 天童 荒太 著
わたしには、ただ祈ることしかできません。 あなたがいつか、生きつづけてみてよかったと、思える日が来ることを・・・・・ あなたを心の底から受け入れてくれる人が、きっと現れることを・・・・・ あなたのもとへもつながっているこの空へ、祈らせてください。
贈られた手 天童 荒太 著
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