陰陽師の世界のことを何も知らないし それに関する本を読んでもいないが 何故かおぼろに記憶らしきものが頭にうかぶ 台風や地震といった天変地異が多く発生するのは 国の政治が悪いから 天が人間に戒めを与えているのだと・・ だが つつましい生活を営んでいる人々にとったらどんな言葉でもって 気持ちを現したらいいのだろう やり場のない怒りはどこへ向けたらいいのだろう
阪神淡路大震災を思い出す ダンナの姉さんが西宮に住んでいたので 義兄夫婦と我々夫婦の4人で確か18日に様子を見に行った 阪急の梅田駅では普通の風景だったが 西宮北口の駅に降りたったとたん 異様な光景だった 大掛かりな登山に行くようなリュックをかついだ人や 私たちのようにポリ用器を持った人で溢れていた 梅田では恥かしい思いをしたポリ容器を直に持っていた姿も わずか30分ばかりの電車の距離の間には身内を気遣う気持ちのうえには 当たり前の光景だった あまりに通常と違う駅の光景に私は戦後の引き上げの様子をふと想像した 駅構内を出たら ひっきりなしの消防車やパトカーの行き交う様子にまた怖いものを感じた 義姉の住む10階のマンションの部屋へ エレベーターはもちろん止まっているので階段で上がっていったけれど ひび割れたコンクリートの隙間から地面が覗けた 部屋の前に着いたが 揺れのせいだろう扉がゆがんでいた 部屋の中は倒れた食器棚から飛び出したであろう瀬戸物の残骸がまとめてあった 普段から すごい! と感心している義姉だけのことはあって 部屋はあらかた片づけてあつた お風呂の残り水があるからトイレも大きいほうの時だけ流して大事に使っていると言う 水やら食料やら濡れティッシュやらを渡して 引き上げた 駅までの帰り道は義姉の夫婦の無事を確認して少しは安心したので 行きよりはゆとりをもって町の様子を見れたが かなりの建物の崩壊があった 駅のトイレも汚物が溢れかえっており 私らは梅田まで我慢すればいいけれど 災難に合われた人々にとっては 差し迫った大問題だ それから3・4日して姑の家へ お風呂に入りにきて たまった洗濯物をしに来ていたけれど その時 義姉のダンナさんはよほどリラックスしたのか 姑とカラオケを楽しんでいた
あれからもうじき10年・・
新潟の一日も早い復興を心より願う
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