| 2004年02月17日(火) |
ロードオブザリングの字幕問題 |
別に強く他人に勧めるわけではないですが、私は「ロードオブザリング」に関してのみ、吹き替えを優先して見ています。勿論普通の洋画の場合、役者の肉声や翻訳によるニュアンスの差異などを考えると原音声を聞きつつ字幕を見るのが正道だと思うんですが、実際「パイレーツオブカリビアン」なんかは吹き替えはかなりお話にならなかったんですが、こと「指輪」に関しては、ちょっと。
世界観が独自で時間も長く、字幕をいちいち見るのが結構疲れるという面もあるんですが、何よりどーも字幕訳がしっくり来ないのである。第一部で署名運動まで起きた「You are not yourself」→字幕「嘘をつくな」吹き替え「ボロミアじゃなくなってる!」ほどではないにしても、第二部でも、ちょっくら。
まず初級編。メリーとピピンが木のひげにアイゼンガルドに向かうことを提案する場面の木のひげの返答。言い回し問題。
(原語) But you are very small Perhaps you're right Hold on,little shirelings (吹替) しかしお前さんたちは小さいし うまくいくかも しっかりつかまっとれよホビットくん (字幕) だがお前らはとにかくチビだ 気付かれんかも つかまってろよチビども
・・・意味は同じだ。意味は。しかし。 相手がエドワード=エルリックだったら字幕の木のひげは消し炭です。 どうも字幕はホビットをチンケな一族と思ってるフシがある。第一部でも「ホビットのくせに」みたいな言い回しがあった。のび太か。
中級編。指輪字幕のよくある言い回し。
(原語) It's like in the great stories,Mr.Frodo Full of darkness and danger they were And sometimes you did'nt want to know the end becouse how could the end be happy? How could the world go back the way it was when so much bad had happend? But in the end,it's only a passing thing this shadow Even darkness must pass A new day will come And when the sunshines,it will shine out the clearer those were the sotries that stayed with you that miant something (吹替) まるで偉大な物語の中に迷い込んだ気がします 闇や危険がいっぱいにつまっていて その結末を知りたいとは思えません 幸せに終わる確信がないから こんな酷いことばかり起きた後でどうやって世界を元に戻せるんでしょう でも夜の後には必ず朝が来るように どんな暗い闇も永遠に続くことはないんです 新しい日がやってきます 太陽は前にも増して明るく輝くでしょう それが人の心に残る偉大な物語です。 (字幕) 心に深く残る物語の中に入り込んだ気がします 暗闇と危険に満ちた物語 明るい結末になりえないので結末を聞きたくない 悪いことばかり起こった世界が元に戻ります? でもこの暗闇もいつかは消え去っていくでしょう 暗黒の日々にも終わりが 新しい日が来ます そして太陽がより明るく輝く そういうのが心に残る意味の深い物語です
途中で絶望モードに入りすぎなので、いきなり希望を提示されて面食らった覚えがあります。どうも、字幕は「悪」の表現が極端でいけません。
中級の上級編。ある意味初級編。 (原語) サム: I wonder if we'll ever be put into songs or tales フロド: what? サム: I wonder if people will ever say,"Let's hear about Frod and the Rings" And they'll say"Yes! that's one of my favorite stories" "Frod was really courageous,was'nt he,Dad?" "Yes,my boy,the most famousest of Hobbits.And that's saying a lot" フロド: Well,you've left out one of the chief characters. "Samwise the Brave" I want to hear more about Sam (吹替) サム: 俺達のことが歌や物語にならないでしょうか フロド: 何? サム: 子供たちがこう言うんです。”フロドと指輪のお話聞かせて” ”僕も聞きたい、大好きな話なんだ” ”フロドは勇敢だったんだよね?父ちゃん” ”そうともボウズ、ホビット一の有名人だ。そりゃ大変なもんだ” フロド: もっと大事な登場人物がいる。 勇者サムワイズだ。サムの話を聞きたいな (字幕)サム: 俺達が歌や物語に? フロド: 何だって? サム: ”フロドと指輪の話を聞かせて”なんてね ”いいね、あれは大好きな話だ” ”フロドは勇敢だよね?父さん” ”そうとも、奴はホビットの中で一番有名、大したもんだ” フロド: 大切な人物を忘れてる ”勇者だったサムワイズ、サムの話を聞かせて”
しょっぱなからボケ老人の会話が展開されております。 おかげで会話全体の意味が掴むのにちょっと戸惑った・・・。
まあ吹替がすべていいわけでもないでしょう。字幕に字数制限があるのも知ってます。でも異世界を取り扱っている以上、単語・文章単位ではなく段落、話単位で考えないと一般の人にはただひたすら解りにくいと思うんだけど・・・。どうでしょ。 「王の帰還」はまだ字幕を見ていません。字幕の異様なとっつきにくさがコレでも健在かどうか、私はまだ確認してませんがサテハテ。
・・・さすがに英語を打つのはちょっとくたびれた(笑)でも一度書きたかったのだコレ(笑)
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