感想兼日記
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2002年12月09日(月) 甲殻機動隊

 朝から雪…! 朝方雪明りで明るくてびっくり。歩道で4、5センチ積もっているから、結構な降りと言える。外をちゃらちゃらと鎖の音をさせて車が通る。十二月初旬の雪って、記憶の範囲じゃ初めて。

 きのうは寒くて早々に布団にもぐりこみ、だいぶ前に買ってあった甲殻機動隊のDVD観る。
 評判通りの画面。リアリズムを追求している部分とデフォルメされた部分が絶妙に合っていて、目に焼きつく。すごい。これは確かに日本発の映画として自信を持って世界に発信できるクオリティ。(←えらそう…)
 押井守監督。昔「天使の卵」というアニメーションを映画館で観た。観念的で難解だったように記憶しているけれど、やはり抜群に美しい映像だった。

 テーマは、アイデンティティの模索…探索かな。この点と、バイオレンスアクション仕立ての点が、年齢層を選ぶのが残念と言えば残念。実感としては13,4から28歳くらいがターゲットかと。主人公が女性なので、さらに男性向けにベクトルが強い。原作が士郎正宗氏。
 常々これも残念に思うんだが、男性のえがく女性主人公には、九割方共感できない。主人公に限らずと言ってもいいか。その辺は微妙にジェンダーの壁、あるいは溝がありそうな。ジェンダー論は余り好きじゃないのが多いんで痛しかゆしなんだけど。
 男性作家の描く男性主人公には共鳴できる事が多い。深井大尉とかさ。あのとほほ具合がたいそう魅力的なんだよね。
 その逆、女性作家の描く男性主人公には、男性読者は感情移入しにくいんじゃないかなあと思う。
 ほぼ性別無関係に読めるのは、こどもの成長を描く物語。個人的には宮崎アニメ、ヒカ碁とか。一般では今は「ハリー・ポッター」のシリーズもその内かと思う。(………ちと違うか…)


嶋田 |HomePage