2002年03月01日(金)
もしかして、お若い方はご存知ないかもしれないが、その昔「なめんなよ」とツッパッている猫の写真が流行した。それらのキャラクターを「なめ猫」と呼ぶ。 本物の猫に、学ランやセーラー服などを着せ、当時はやりの「不良」を演じさせている写真は、まもなく「動物虐待」のレッテルを貼られ衰退の道を余儀なくされた。今思うと短い天下だった。うん。
ところでワタシ、小さい頃からのスヌーピー好きです。 イヌとネコ、どっちが好きかと聞かれたら、「ネコ」。電光石火の即答間違いなし。 でもなぜか好きなキャラクターはキティちゃんではなくスヌーピー。スヌーピーとの出会いと想い出については、語ると長くなるので割愛させていただくが、その域はすでに「マニア」に及んでいると思われる。「おたく」ではないが、かなり熱心なことは否定しない。
今日職場で、ネコの話をしていた。うちの大ちゃんが具合が悪くて。そんなところから始まり、話はいつのまにか「なめ猫」へ。 「懐かしいわね」 「そうですね。動物虐待って言われてましたね」 「そうねえ。可愛かったと思うけど」 「ええ、でもスヌーピーの方が可愛いです」 口火を切ったのは、ワタシだったようだ。今、思い出した。 「そうね、あなたスヌーピー好きよね」 ここで、ちょっと笑われてしまったので、これはスヌーピーと作者のシュルツさんを援護せねばとワタシは考えた。 「アメリカでは本も出ているし、絵的にも芸術ですよ」 …思いきり笑われた。 「フフフ、ここは日本だもの」 「…本は日本でも売ってます」 答えてから、そういうもんじゃないだろうと自分でも思った。そういうことじゃないんだよ。わかってるさ。 日本では、スヌーピーはただのサンリオキャラクターなんだ。お子様向けのお人形さんの絵だと、そう認識されているんだ。そんなことは知ってるさ。 知ってるんだよお。
「スヌーピーもなめ猫も、同じよ」。
果たして、それは正解なんだろうか。世間的に。 答えは怖いので追及しない。
でもワタシは思う。 スヌーピーは「不良」じゃなく、自立したクールな犬だ。 単なるイラストじゃないんだ。 わかってほしい。 いや、わかってくれなくてもいいから、せめて「なめ猫」とは並べないで。 お願い…。
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