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2002年03月06日(水)

ありがとう、HIROMIX。

ここに、一人のアイドルがいるとしよう。性別は男、年は22歳。
彼は最近ちょっと「アイドル」をすることに疲れていた。というか、ほとんど「アイドル」であることを放棄していた。彼には相方さんがいるのだが、同じように「アイドル」でいることは出来ないと、だいぶ投げやりでいるらしかった。

そんな彼が毎年恒例のカレンダーを出すという。
もちろん写真中心で、多くのファンが待ち望んでいるものだ。
しかし彼は、いささか、かなり、丸くなっていた…。はっきり太っていた。本人いわく「やりたいようにする」。それにしても、髪型までモヒカンというのはどうだろう。彼のファンは、その愛情を試されている。一種試練のようなものだ。ツライ。
カレンダーの写真は、明らかに丸くなってから撮影されている。雑誌で、その冬眠前のエゾリスのような、頬袋にまでパンパンにどんぐりや木の実を詰め込んでいるような、その姿を見るたび心配になる。
この姿と、1年間付き合うというのはいかがなものか。
例え今年の途中で彼が痩せたとしても、カレンダーの写真はそのまま。実物に対応して細くなってはくれないのだ。

カレンダーの発売当日、友人からメールが来た。
「ラブリー」
メールにはハートマークが踊る。
はい? 君は丸くなった彼に、誰よりも不満を募らせていたんじゃなかったのか。ワタシにとっては禁句のカタカナ二文字まで連発していたじゃないかっ! どういうことなんだあ!!

ありがとう、HIROMIX。
カレンダーを撮影したのは彼女だった。
彼女は見事な腕前を披露してくれた。みんなの望む「彼」を、見事に作り上げてくれた。感涙。過去のどの写真よりも、彼は「ラブリー」だ。
実物とは少々ギャップがあるけど…。

今回はHIROMIX嬢に救われたが、今後もアイドルを続けるなら、もう少しなんとかならんのか、君。いや、ワタシはいいけどね。もともと痩せてる人は好きじゃないから。
でも、他の人々に「彼、太ったね」と言われるたび、憂鬱になる。
これからもずっと、HIROMIXに写真を撮ってもらい、フォトジェニック・アイドルとして頑張るのか?!
そのへん、どうなんだろうか、堂本剛クン…。


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