■バイト。(家庭教師。)
朝起きると外が白い。 明るい。 雪が降っていた。 降雪中ということで、さすがに運転は断念する。 修論検討の予定だったのだが、日にちを変更してもらうこととする。
もちろん風邪ということで…。
スクリ−ンセイバーの『彼』を見るたびに、今の私はそこにいないんだということを 思い知らされる。 私がそこにいた時間というのが、まるで違う人の人生のよう。 早くその空気に溶けたい。 その色の中に入っていきたい。
…会いたい。
数年前にファンだった人の現在の居場所がわかり、思い切って電話をかけてみた。 その場所というのはとてもPublicな場所。 問い合わせのつもりでかけたのだが、本人が出た。
違う人のつもりで話を続けたのだが、私はわかっていた。 その声が紛れもなくその人であることが。 全然変わらないながら、数年前より意志を持った声だった。 少しだけ話した後、その場所に手紙を送ることを許してもらった。 懐かしそうに、少しだけ嬉しそうにその人は電話を切った。
自分が下に向かい始めていると感じた時、車線変更をするつもりになればよいのでは ないかと考えた。 加速車線・登坂車線から通常の車線に移る。 何も考えず右にshiftする。 前を見てさっと移る。 のんびりしているといつまでも移れずに、ウインカーを出したまま立ち往生。 だから気持ちが打ち沈んだら、まずは素早く車線変更。
♪BGM/『Forky Soul』 Wyolica
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