■ボランティア。(1日保育。)
今日はほんっっっっっとに久々に早く起きた。 (大したことない…。) 朝からボランティアのため、県内の動物公園に行く予定で。 いつもは数時間の付き合いの子ども達と1日一緒に過ごす。
何人か顔の見えない子もいるけれど、結構な人数で出発。 私は障害の1番軽いYの担当。 初めてのことなので不安、大変そう…。
予想通り走り回るY。 途中までは追いかける追いかける。 Yは頭もよく、色んなことを言葉でやり取りできる。 だから一介のボランティアの私には、イマイチ心を許してくれない。 身体をくっつけたり手をつなごうとすると、途端に不機嫌になって走り出す。 手ごわい相手。 でも私は追いかけることくらいでしかYと繋がれる方法が見つからなかった。
でも、動物や暗闇が怖かったりすると、じりじり寄って来ておびえる。 そういう時は私も積極的に話し掛ける。 おやつの時間くらいにはすっかり体を預けてくれるようになる。 一緒に歌を歌ったり、おやつを口に入れてくれたりする。
帰りの時間になり、車まで移動しようと思ったとき事件が起こる。 来た時もそうだったのだけれど、自分のリュックを持とうとしない。 脱げた振りをして置いていく。 私が持ってくれると思って甘えているから。 意思を示さない相手を見抜く。 でも私は断固「私は持たないからね!」と宣言する。 Yは「イヤダ!持って!!」の大反抗。
持ってしまうことは簡単。 無理やり叱りつけてカバンを持たせることも簡単。 でも、私はどちらもしたくなかった。 指導員の皆さんが待ってくれたので、私も辛抱強く話し掛け、待つことにした。
私が歩み寄ったり、Yの決意がちょっと緩んだり、でもどうしても素直に取りに いけなかったり…。 でも最後には「いやだよー、いやだよー。」といいながら、必死でカバンの方に 歩いていこうとする。 自分の中で必死で戦っている。 何だか涙が出そうになった。
「偉かったねー!!!」…たくさん褒めた。 リュックを自分で持つことは出来なかったけど、そこまでの努力を大いにねぎらう。 Yも「手、つなぐの!」と言って、車まで手をつないで歩いた。
少しづつ少しづつ大きくなる。 少しづつ少しづつ伝わる。
子どもだから、障害を持っているから、言葉がわからないから…だからと言って、 やっつけでごまかすことは出来ない。 ちゃんと1人の人間としてぶつかる。 そうした私に感じられた確かな手応え。
帰ってくるともう眠い眠い。 本当にくたくた。 あー、でも良かったな…今日は素敵な1日だった★
♪BGM/J−WAVE
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