Dance日記帳
モクジ|キノウ|ヨクジツ
2005年08月24日(水) |
スリルとサスペンスとアドベンチャー? |
台風接近中。
昨日の雷雨のあとから、僅かながら秋の気配を感じるようになってきています。吹く風が、夏の匂いじゃなくなった。 夏嫌いな私にとっては、嬉しさを隠しきれない。
昨日今日とオープンクラス、ビギナークラスを教えて、発表会が始まるなぁと実感を深める。 それを想定したレッスンメニューをこれでもかと展開する今月だったが、既に月末。気合いもはいる。 そして、それに応えるかのように「私、踊りたいんです!」という瞳をしたメンバーが土砂降りの中でもやってくる。
昨日のオープンでは、フォーメーションとスペーシングを叩き込む。 振りは、平たいものではない。それこそ四次元、いや、五次元とでも言えるかもしれないほど複雑で立体的なものだ。 フォーメーションとスペーシングを利用することで、同じ振りであっても味も匂いも違うものになる。 振りを覚えるのは最初の一歩。覚えて当然!なのだ。 「振り覚え悪いんですぅ」なんていう言い訳は成り立たない。 「仕事できないんですぅ」と言って会社に行くようなものだ。 それくらい振りを覚えるというのは、当たり前過ぎること。 仕事ができない人なら、できるようになるため、工夫をするだろう。勉強をしたり、残業をしたり、自分で仕事ができるように努力もするはず。 それと同じだ。 振りが覚えられないなら、覚えるように工夫と努力をしてみるだけだ。 かく言う私も、振り覚えは滅法悪い。自慢できるほどに覚えが悪いのだ。 だから人の何倍も練習して覚える。 大声では言えないが、日舞も苦労をしている。振りが覚えられないから。 帰り道には、必ずメモをとる(これ本当は良くないけれど)、自宅に帰って、寝る前に必ずお浚いをする。翌週の稽古まで、毎日必ず1回はお浚いをする。完全に覚えたと思うまでは、只管繰り返すだけだ。 しかし、しつこく浚って、覚えたものは、そう簡単には忘れない。身体にしみ込むような状態で記憶するからだ。 まずは言い訳をするよりも前に、無心になって、身体が記憶するまで繰り返して欲しい。 上達の一歩は「諦めずに、繰り返す!」「慌てずに、続ける!」が基本。
レッスン後にメンバーと話を交わすと、初めて発表会に出演をする予定の人たちは、途方もないほどに不安を覚え、心配性になっている模様。 まあ、まずは、やると決めたからには、細かいことをいろいろ憂いで不安感を高めるよりは、まず踊って、身体を使うことで体力や気力を養ってもらいたいと思う。
こう言ってしまったら、元も子もないが、「明日のことはわからない」のだ。 そして、「順調な道程」なんていうのは、まずあり得ないのだ。 波瀾万丈、紆余曲折。ワインディングロードを辿るからこそ、終着点での喜びは大きいと思う。
舞台作りは、時として冒険。アドベンチャーだ。 だからこそ、毎回が楽しいし、毎回が一生の想い出となる。
平穏な日々に飽き飽きしていたから、ダンス、始めたんだよね? そう。たぶん。 ダンスは、スリルとサスペンスなのだろう。 つまりはエキサイティング。 楽しまないと損。
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