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手塚治虫の「どろろ」読みました・・・。 あらすじは戦国の世、醍醐という侍が居ったのです、其の侍48体の鬼神像にむかって天下が欲しい!と願うのだけども、それと引き換えに今妻の腹の中に居る子供の体48箇所を差し出そう!!というのでした。その悪魔の契約は受理され、3日後に生まれた子供は手足もなけりゃ目鼻口耳もない生き物なのでした。そして、其の子供は無情にもたらいに乗せられ川に流されます。それを腕のいいお医者が拾い彼を育てるのでした。彼は口も利けなけりゃ耳も聞こえないはずなのですが、相手の意思を心でしり、テレパシーで相手の脳に話し掛け、見えぬ目のかわりに感で動くのでした。そんな彼にお医者は義手義足義眼などつくり見た目だけは普通の人間と同じようになるようにしてくれたのでした。そうして、この不思議な出生の子供は平和に暮らしていたのですが、ある日からお医者の家に妖怪が現れるようになるのでした。其の妖怪は日夜お医者と子供をさいなむのでした。お医者はある日子供に旅に出るように言います。こどもはいつまでも世話になるわけには行かないと、お医者の言うとおり自分が幸せになれる世界を求めて旅に出るのでした。その折、お医者は子供の腕に自分がかつて殿にいただいた刀を仕込み杖のごとく埋め込み、「百鬼丸」という名を与えたのでした。 旅に出たその夜、百鬼丸は一晩の宿に泊まったお堂のなかで「お前の体を奪った48匹の妖怪を倒せばお前の体を取り戻すことができる」という声を聞くのでした。 で〜。百鬼丸は妖怪を倒し体を取り戻していくんだけど、其の途中で出会って共に戦うのが「どろろ」って子供なんですが、そりゃもう、困った泥棒野郎ってんで嫌われモノだったのを百鬼丸が助けたのが切っ掛けで同じ道行きを行くのでした。 このどろろってのが話の主題になっていって百鬼丸の48の体の部分はどうなったのか〜なんですけどね。 このどろろがさ〜。ちっこくてボロキレ着てるだけで、しかも可愛いんだけどどうみても男の子だったんだけど、実は女の子でさ〜。びっくりよ〜! 散々リンチ受けるは、強情だはで、百鬼丸のことは「兄貴」よばわりな子が女の子でびっくりでした。でも、女の子だけど百鬼丸も、最後の最後に実は目が本物になったとき着物を引っぺがして気がついたとかいってんだけど、その、川で着物を剥ぎ取られたときのシーンで全く違うことに驚いてる百鬼丸がまさか気がついてたなんてね!っていうか「何処見てたんだよ!!」といってやりたい。 どろろが野党に着物はがされたときも「なんで、お前の親は男としてお前を育てたんだろうな」とかいって哀れんでるんですけど「オイラ男だい!」っていうどろろは不思議な奴です。どうやらホントに男と思って育ったらしい・・・。 それにしても酷いのは百鬼丸、目が見えるようになったとき、村の娘に「初めて娘をみた、きれいだ」とかいってんだよ。どろろいるのにさ〜。まあ、どろろには「意外とかわいい」とかいってんだけどさ〜。村を出る直後まで「娘きれい」とかいってんの・・・。どろろ可哀想。 手塚まんがで男女がセットになってると、どうも其の関係は兄妹になるというか、手塚治虫自身に妹がいたからだなんだというけど、「どろろ」は特にそう見えるね・・・。どろろ、「兄貴が死んだらオイラだって死にたい」とかいってるシーンもあるんだけど、男女に見えん。百鬼丸もな、子供としかおもってねえよ、あれ。 なんてーか。「無限の住人」見たいな話だとつくずくおもいました。 あ〜あ。 体を元に戻すため、悪を斬り。ヒロインは子ども扱い、親の仇討ちでおおわらわ。 なにか似てる・・・。
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