2002年04月22日(月) |
少しは大人になった? |
今日は育児サークルの日。 センターについて車から降りたときのこと。 1人の男の子が十字路の角で泣きながら立ち尽くしているのが見えた。
どうしたんだろう・・・? 周りには保護者らしき人は見当たらないし、視力が悪いながらも目を凝らしてみると口の周りが血らしきもので真っ赤なのだ。
どうしよう! みのりを車から降ろし、いっしょにそばに駆けつける。 やっぱり血だ! どうしてかわからないけど、鼻血がものすごく出てる。 口だけでなく、あごから伝わって胸元も汚れているし、手も血だらけだ。
泣きじゃくるその子に恐る恐る、 「どうしたの・・・?」 と聞いてみる。
「ママは?」 「ママ・・・いない・・・」 「ママいないの?おうちは?どこだかわかる?」 「・・・・・・。」 「ボクいくつ?」
すると指を三本こちらに向けて立てた。 そっか、三歳か。 「おうちは?」の質問に答えられるわけないよね。
それでもいくつかの会話を交わしていると、もう一人ぼっちじゃない、大丈夫だと子供ながらに感じたのか、さっきまでの涙が嘘のように落ち着きをとり戻し、こちらの聞いたことに素直に答え、いうことをきいてくれるようになっていた。
何気なく足元を見ると靴を履いていないのに気が付いた。 その瞬間私の脳裏に1つの言葉が浮かび上がった。
もしかして・・・
虐待!?
殴られた上に外に閉め出されたとか・・・!?
いや、こんな真昼間からそんなことあるはずないよね。
とりあえず私はティッシュで顔を拭いてやり、センターの人を呼ぶことにした。
みんなで名前が書いてないかその子の洋服をそこら中見たけど、保育園などには行っていないらしく、どこにもなかった。
仕方がないので警察を呼んでもらう事にし、私たちは友達の待つセンターに入っていったけど、なんだかドキドキして、しばらくは落ち着かなかった。
しばらくするとちょうど警察の人とお母さんがたまたま同時に来た様子。 詳しいことはわからなかったけど、おそらくお母さんがちょっと目を離したすきに一人で靴も履かずに外へ出て迷子になってしまったか、もしくは子供がお昼寝をしてるときに一人で買い物などに出掛けてしまい途中で目がさめてママがいないことに気が付いた子供が慌ててママを探しに外へ飛び出してしまったか、そんなところだろうと思う。
何はともあれ、無事に保護されてよかった。
今回のことで思ったんだけど、多分、私がもし独身だったら、同じようなシチュエーションでもその子に声はかけなかったかもしれない・・・。 めんどくさそうなことには係わりたくなかったし、子供なんて興味なかったから。
だけど、今日その子をほうって置けなかったのは、もしその子がみのりだったら・・・!?と当てはめて考えちゃったからだと思う。 少ないながらも車の通りはあって危なかったし、何より、ママのいない不安に打ちひしがれて泣いているその姿は助けずにはいられなかった・・・!
私の場合、本当に、子供を産んでからやっと人並みになれたと思っている。(や、まだなってないという意見もあると思うけど) 初めての場で人と話すときも前ほど人見知りしなくなったし、今までは私一人が良ければいい、みたいなところもあったけど、最近やっとまわりの事も考えられるようになってきたと自分では思うの。
私にとっては、まさに『育児=育自』。 これからみのりと一緒に成長していくのね。
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