親友の結婚披露パーティー。
別に、泣いたりしないと思ってたのに、入場してきた二人を見てなんだか胸がキューンとなって顔が紅潮したような感じになった。
だって、すらりとしたスタイルに幅5センチほどのレースで縁どりしてある長いヴェールをまとったその姿は、聖母マリアのように神々しく、嬉しさと照れの混じりあったはにかんだ表情は紛れもなくいつもの彼女で、その高貴な雰囲気とかわいらしい雰囲気が絶妙にマッチングしてたの。
ああ、もうワタシの貧困なボキャブラリーでは表せないわ。
お色直しをした姿も、とてもよかった。
さっきとは違うドレスに着替えたのかと思うほどがらっと変わり、編みこんでアップにしていた髪は下ろされ、少女漫画のようにクルクルの巻き髪に深紅の赤い薔薇を散りばめていた。
そして、ブーケもおそろいの赤い薔薇をまーるくボール状にしたもの。 これは、バラ園をやっている友人宅のものをダンナサマのお母さんがブーケに仕立ててくれたのだという・・・。
ステキ・・・!
高層階のレストランは一面ガラス張りでテラスにも出られるようになっていた。
二人を良く知る友人たちはまさかこのカップルが結婚するなんて夢にも思わなかったらしいけれど、しっかり者だけど意外と面白いキャラのだんなさんと、しっかり者そうに見えて実は天然な彼女とはとてもいい組み合わせなんじゃないかと思うよ、ワタシは。
いつか、二夫婦合同で旅行なんかにも行けたらいいね。
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