とある診療所で点滴などの針を使いまわしたために15人ほどの患者が院内感染したというニュースは記憶に新しい。
実は、そこの院長(正確に言うと「診療所」だから「所長」なのかな?)が自殺したらしい。
・・・。
「自殺」って、普通の人間はできないらしい。 自分で自分の命を絶つということは想像を絶する恐怖や迷い、未練などを超えなければならず、通常の精神状態ではまず無理らしい。
「死をもって罪を償う」 「死んでお詫びをする」
こういうと、なんだか死んだ人を美化してない?
本当に申し訳ないと思っているならその人の一生をかけて迷惑をかけた患者さんに罪滅ぼしをするべきなんじゃないの!?
第一、本当に自分のしたことが悪いと自覚しているなら、最初からそんな針の使いまわしなんかしないはず。 じゃ、見つからなければずっとそうやって使いまわしをしてたわけでしょう!? それで、見つかったら自分は死んで、それでチャラにでもしようと思っているのか!?
警察や医者がちんたらした行動をして自己弁護の言い訳をしている時いつも思うけど、 「彼らはもしその相手が自分の妻や子供だったとしても、同じ事をするの!?」 絶対そんなことしないでしょう!?
今回犠牲になった方たちは一生病気と共に生きていかなければならないのに自分は死んでおしまいにするなんて、ただの責任逃れというほかないでしょ。
私は、残虐犯には死刑を下すことよりも、むしろ終身刑で一生を檻の中で過ごす事の方がいいのではないかと思う。
確かに、自分の大切な人を殺された憎しみは死刑をもってしか納得がいかないのかもしれない。 いや、たとえ死刑になってもその辛さ、悔しさ、怒り、苦しみは決して納得できることではないと思うけれど、少なくともこの地球のどこかで自分の愛する人を殺めた人間がのほほんと生きているよりは、抹殺されたほうが気が済むという事はあるだろう。
だけど宗教うんぬんは別として、「死んだら終わり」だとすると、自分の犯した罪や苦しみから逃れることなく、自分の人生をかけて刑に服することのほうが一人間として大事なのでは、とも思ってしまうのだ。
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