2006年07月06日(木) |
蛍の季節に思う つづき |
「蛍が死んでしまうのでご遠慮ください。」
その言葉を聞いてか聞かずか、フラッシュをたいて写真を撮るアホウ。
その行動に腹を立てつつも、初めての蛍狩りを楽しんで帰路についた私たち。
子供は後部座席で寝息を立て、高速道路を急いで帰る。
渋川のあたり。
山の中を縫うように走っていたのが、突然景色が開けて、右に左に広がる街並。
そして右も左も美しい夜景。
そんな中をゆっくりと下るこのポイントは、私の好きな場所。
でも、そこで気付いてしまった。
私たちは、
蛍を見るために、
わざわざ高速を飛ばして、
排気ガスを撒き散らし、
この夜景を踏みにじりながら来ているのだ。
私だって、あの、フラッシュたいてた人と同じではないか?
それに、そもそも、地元の住民が蛍を一生懸命育てているのだって、それを観光の目玉にしたいからであって、真の環境保護にはつながっていない。
むしろ、綺麗な蛍が有名になればなるほど、人が集まり、ごみが増えて、蛍の住みづらい環境になってしまうというパラドクス。
私は一体何をしているのだろう。。。
蛍の季節になると、いつもあの時の気持ちを思い出し、少しブルーになるのです。
これを読むと、さらに今の自分に嫌気がさしてしまうのです。
でも、現実を見るために、目を通さなければいけない。
そして、いかに今の私の置かれている環境が恵まれているのか再認識するために。
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