私なら言えるかなあ |
担当の患者さんが亡くなったのですが、今日は疲れた以上に思うことが有りました。
朝、交代時からあまり良くない状態では有ったんだけど、どんどん呼吸困難がひどくなってくる。見ていてあまりにも悲惨きわまりない。
どう薬を使っても私ができる限りには限界が有りすぎる。
お昼を過ぎるころには患者さんを眠らせる(意識を落とす)しか方法がないくらいに苦しそうになった。
息も絶え絶えに・・・
しゃべるとますます苦しいのになにかを吹き出すように話をずっとする
「・・・ありがとうねえ。・・・髪を洗ってもらって・・・ありがとう・・・本当に・・・よく・・・」
「もういいから。しゃべったら苦しいから、わかってるからいいよ。」
何度も私も患者さんも同じセリフを言い続けた。
結局、息ができないから苦しいから・・・意識を下げる処置を行って、 限界だった患者さんは徐々に呼吸が途絶えて・・・
誰がどう見てもあの状況で他人を思いやることなんて出来ない。
でもずっと言い続けた。
それに値するほどのことなんて出来てないと思う。
悲しかった。
でも、仕事は仕事。他の患者さんも待っている。待たしている。
まだまだ振り返ることも出来ない状況が私を悲しみから引き離す。
でも、人の気持ちをくみ取ることを忘れてはいけない。
少しづつ成長出来ていけてるんだろうか・・・
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2003年01月08日(水)
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