また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)

DiaryINDEXpastwill


2002年12月14日(土) それを逃してはいけない

僕は本当に長い間充電を続けている
この途方もない時間は
終わりさえないかのように感じられる
この手探りの暗がりの中から
本当の自然な光に包まれて
自由闊達に動くことができる日が必ず来る
それはわかっている

ただ、あまりにも長い歳月は
睡眠不足を伴って僕の心を弱くする
明けても暮れても
弱い者たちが
歩いても走っても
到底たどり着くことのない場所を
夢みては夢やぶれ
その日を、その夜を生き残っていく
ただ生きることだけを選ばされているように

また太陽がのぼる

太陽はどうでもいいことばかりを照らすのではない
身体が、頭が、そしてこころが
一つになることがこんなにも容易ではないと
彼らは教えてくれるのかもしれない

人は最後には同じところに戻ってくるのだろう
自分の場所へ
それがどんなに殺風景だとしても
自分であることを感じる瞬間
それを逃してはいけない










倉田三平 |MAILHomePage

My追加