また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)
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2004年01月24日(土) |
ナチュラル・ハイの神髄 |
今日は久しぶりにクラブに行って踊ってきた。むかしはどこに行ってもそれなりにも楽しかったけど、今はやや飽き気味。音楽や雰囲気、客層など、いろいろと自分の好みもはっきりしてくるし、なにより朝まで踊り続けるというのを毎週末やるのはやはり不健康だと思いはじめた。
もちろん、毎週朝まで踊る必要はないわけで、勉強の息抜きにたまに友達たちと踊るのは楽しいことだ。ただ、ロンドンのクラブにはたいてい明け方になるまで踊り続けている一群がいて、むかしは「よく体力もつよなぁー」などと呑気に思っていたのだけど、こういう人たちはだいたいドラッグをやっているらしい(笑)。
気分を外的な刺激によって変えてしまうクスリはいちおう非合法ではあるが、身体が合う人にはいい気分転換になるらしい。自分の身体の限度を知らずにとりすぎたり、過度に依存して日常生活に支障を来したりするのは困るが、うまくコントロールしている人たちにとっては一種の嗜好品という感じ。日本のような「おー、覚せい剤」というような感覚はない。ただ俺自身はどうも身体に合わないようなのでいっさいやらないことにしている。
クラブによっては来ている人の「9割以上がやってるんじゃないの」(もちろん実際やってる人の割合は不明(笑)というところもあって、それはそれで俺はびっくりするのだけど、とくに最近は限りない自己肯定のせいで、そういうところでもドラッグなしでキメまくっている(笑)。そう、ナチュラル・ハイだ!!
今日いったクラブは観光客も多く、そんなにみんながドラッグやっているとは思わないけど(もちろん実際は不明(笑)、やっているとおぼしき人たちから「すごくキマリまくっているようにみえる」といわれてしまった。というか、そいつら曰く「キマリ過ぎて、いっちゃってる人のように見える」らしい(笑)。そういえば、去年もとあるクラブでそういう経験があって「なんのクスリやってるの」みたいなことを聞かれ「なにもやってないよー」というと「えー、ほんとに?? うそ?」という答えが返って来たことがあった。そういう時は、こういう会話が出来ている自分がすごく好きになれる瞬間でもある。あ、そういえば、海外にでる前にも東京で、とある日本の友達と会ったときにいきなり「三平太君、今日はなにかやってキマってるの」と言われてとまどったこともあるな。うーん、おもしろい。
そういうふうにいわれる理由は、どうも俺の瞳が大きいせいではないかと思うのだが、どうなのだろう。ま、ナチュラル・ハイは気持ちいい。本当にキマっている瞬間は見える風景も景色も変わって感じる。ただそういう感覚はクスリをやっている人ほどは長続きはしないし、疲れたらちゃんと休まないといけない(ふつうそれが当たり前なのだけど、、、)。
すごくむかしある友達に「クスリが身体に合う人たちはいいなぁ。面白そうだなぁ」と言ったら「三平太は常にポジティブな気を出しているからやらなくてもいいんだよ」って言われて、すごくうれしかった記憶がある。そういうふうに言ってくれた彼のおかげもあって、今の俺の「無前提な自己肯定=ナチュラル・ハイ」があるわけだ。もしかして多くの人がクスリをやっているところだからこそ、この環境が自己肯定感をためしてみやすいのかもしれない。常にハイ過ぎるのはこまるが、自分がある種の自己肯定感に包まれている時間を、日常生活においてももっと多くもちたいと思っている。こういう風に思うことが出来るのもロンドンで学生をしているからこそだろうか。あと少ない学生生活だけど、この貴重な機会、いろんなものを見て、感じて、それをありのままに受け入れ、そして出来るだけ多くのことを吸収して自分を成長させたいと思っている。
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