また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)
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気がつけば三月も半ばになっている。1月から3月をどう過ごすかというのは俺にとっては結構大切な問題だったりする。そしてその後は軽い変化が訪れる。
ときどき自分の変化に疲れて、昔の気分に浸ろうとすることがある。昔の気分というのは必ずしも「いい気分」とは言い難いのだが、まぁ、これは言うなれば斉藤学氏のいうように「アディクション=嗜癖」の一種であると考えれば納得がいく。言い換えれば、これはたばこや、酒、もしくはドラッグのたぐいのようなものである。必ずしも気持ち良いものではないが、気がつくとなぜかそういうことを繰り返しているというもの。こういうものをやめようとするときに、一気にやめようとしてもなかなかやめられないという話はよく聞く。
一気に完全に変えてしまおうやり方では、たぶんうまく行かないということがわかっているので、ときどき昔の気分に浸ろうとするのだろう。ただ、この昔の気分から「脱することができない」となれば、また別の問題が生じてくる。元の木阿弥になってしまう。だから「変りたい」という気持ちと「急激に変りたくない」という気持ちを両方尊重して、この気分を「楽しむ」ことにした。そうすればより自由にこの状態と、変りつつある自分の今の状態とを相互にスイッチすることができる。
こういうときは、理屈っぽい左脳よりも、気ままでペシミスティックな右脳の方が優位であるらしい。ので、論理的な本よりも小説やまんがなんかのほうがいいのだが、どうも適当な本がない。机の上にあるのは「水滸伝の世界」「新・戦争学」「合気道の科学」などで、どうもいまいちリラックス度が低い。さすがにこういうときは、やっぱり日本に帰って、少しRPGゲームをしたり、漫画を読みふけったりしたいと思う。
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