2002年06月29日(土) |
作家が作る国語教科書? |
「式神」のやりすぎで眼を瞑ると敵弾が浮かぶ早瀬です(笑) 避けろ避けろお!>自分 今年度の国語教科書から鴎外と漱石がいなくなって中島みゆきとか松任谷由美が入ってて嘆かわしいとか、車谷長吉は載っててどうとか、最近新聞で国語教科書の内容に関連したコラムが多いようです。 そんで、「作家が作る国語教科書」ってのを島田雅彦氏とか奥泉光氏が対談で提案したとか。 まあ作るのは面白いから別にいいと思いますが(ちょっと見てみたい気もするし)、ぶっちゃけ、国語の教科書に小説はいらないと早瀬は考えます。 何故か。国語教育の目的から考えても、また大学受験及び就職試験の国語テクニックからしても、説明文・論説文が最も適当で公正だと思われるからです。国語教育は「美しい日本語」を身に着けるためのものではなく、「自国語を通して語学的理解力をつける」ことだと考えます。従って、別に「舞姫」を知らなくても問題はありません。それが問題になるとすれば、一般教養の次元ででしょう。鴎外を知らないことが、社会的にどれくらいのマイナスになるか、という問題。 そして小説の場合「ここで作者は何を言いたいのか」という問題は「採点者は何を模範解答にしているのか」という意味であり、答えが文中に示されている論説文に比べてフェアではありません。 だから、鴎外や漱石が消えたから駄目だというものではないし、中島みゆきだから駄目ってこともない。辻褄が合ってない、文章の流れが悪い文章が最悪だということです。 この文章のようにですね(笑)
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