早瀬の呟き日記

2002年07月23日(火) 「アタラクシア」

とゆーのはヘレニズム期のギリシアの哲学者エピクロスが提示した概念で、理想的な精神状態、ささやかな喜びに生きる幸福状態のこと、だったと思う(笑) 俗にエピクロスと言えばエピキュリアン、つまり「快楽主義」と言われるけども、実はその「快楽」はかなり慎ましいものなのですな。これと対になるのがストア派のゼノンの「禁欲主義」です。こっちが理想としたのは「アパテイア」。情念、欲望に左右されず理性的に生きる精神状態のこと。
よくよく考えると内容はそんなに正反対って訳ではない。欲望を離れることを修業的に捉えるか、贅沢を言わないで「ささやかな喜びで満たされる」として捉えるか、ってとこじゃないかな。「快楽主義」というよりは「楽観主義」って感じでしょうか。「アパテイア」は「パトスがない」の意味で「アパシー」のことでもあるとか。・・・それって「無気力」ってことじゃん(笑)
専門ではないので、ひょっとしたら間違ってるかもしれませんが(汗)「アタラクシア」っていう言葉の響きがなんかよかったので、ささやかな喜びに生きる2人の誕生日話を書いてみました。


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琳 [MAIL]