早瀬の呟き日記

2002年07月25日(木) またぞろ有事法制

審議継続している有事法制。特に気になるのは「自衛隊に物資の提供をする義務」(拒否したら罰則)って奴。確かに財産権は政策的制約を受けるけれど(ダム建設のために土地収用とかね)、この場合はどうなんかなあ・・・。人権は「公共の福祉」に制約される訳だから、果たして自衛隊の行動が「公共の福祉」と言えるのかどうか、がポイントになるかもしれません。そもそもかなりに憲法に抵触してる観のある自衛隊の行動を憲法参照して人権制約の根拠にしていいんか、という気もしないでもないし。
前にも書きましたけど、はっきり言って民間から物資を徴収しなければならないような戦争はしたって勝てるとは思えません。そして、勝てない戦争ほど無駄なものはありません。もし将来行なわれるとしたら侵略戦争ではなく防衛戦争でしょうから。
「軍医のビルマ日記」(塩川優一/日本評論社)を読んだんですが(資料です。何のって・・・J×SUGI用のでさ!文句あっか!)もうとにかく悲惨としか言い様がないです。お粗末な物資、お粗末な作戦、お粗末な戦略。その結果が、死亡率60%。軍の20%にダメージが達したらその戦いは完全に敗北、撤退すべき、というのが戦略論の一般知識だと聞きました。それが60%。死にすぎです。その上軍上層部は本土決戦とか言ってた訳だから、本気で総玉砕する気だったのかと思うと全く薄ら寒い。祖父や祖母から先の大戦の話を聞くにつけても、「冗談じゃねえなあ・・・」と思うことばっかりです。
国よりも人が大事。
敗戦後の発想転換はそこから始まった筈じゃなかったのか。

この問題に関してはまだ色々調べることがあるので、続きます。


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琳 [MAIL]