カンラン
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2002年02月27日(水) |
晩餐,ソシテソノ後。 |
今日は前々から企画されていた職場の女子の集い(!)の日でした。 みんなで華々しく桃の節句の膳をいただこう,というテーマ。
ほんとのこと言うと,パスしたかったのだけど, サブ・タイトルが私の背中を押し,財布のパッチン止めを開かせたのです。
「クリスマスのお礼を兼ねて。」
・・・ええ,そうでした。 去年のクリスマス,私達はみんな揃ってお菓子をもらったんでした。 はるか遠く,南半球の国からやってきた某氏から。 なんでも,敬虔なるキリスト教徒は日頃の感謝の気持ちを込めて, みんなにクリスマス・プレゼントを送るそうです。 朝出勤してみると,みんなの机の上にプレゼントが置いてあってびっくりしたんだった。
その某氏を招くお食事会。
行かなきゃいけないような気がしました。 行くべきです。
‘おいしく楽しく食べれればいいんよねぇ’的思考の私にとっては 思わず逃げ出してしまいそうな出費でしたが仕方ありますまい。 ‘桃の膳’は彼にとって,きっと初めての経験になるものなんだから・・・。
何とも言えない独特の雰囲気を醸し出す店内。 引き戸を開けると目の前に広がる大舞台。 その奥,中央に若様が座ってらっしゃる。丁度,宿帳に向かうご主人,みたいな感じで。
で,我々はというと,その舞台の3辺(若様を囲むコの字。)が いわゆるカウンターになってて,そこにお邪魔させていただく具合。 どことなく‘申し訳ない・・・。’という雰囲気です。
若様による料理の説明を聞く時は勿論,黙って目を見て。 私語,余所見厳禁です。
炭火の火が弱すぎて料理が食べられなくても,じっと待つ。
ただひたすら待つ。
若様が舞台上からひとつひとつの火鉢に息を吹きかけ, それでも十分ではなく遂には向こう側から思いっきり団扇であおぐ。
こっちは灰まみれです。
ちょっとでもよけようものなら,すかさず 「灰はきたないもんじゃない。」との若様の言葉が。
・・・疲れました。食べた気がしませんでした。
職場の某氏が 「オッモシロイネェ!」と言ってくれたのが唯一の救いでした。
帰りにコーヒーを飲んで,電車に揺られて帰宅。 その途中,車内で妙に気になる見知らぬ男性会社員が。 通路を挟んで向かいに座っていて,かなり酔っているご様子。 傘にもたれてぐいんぐいん揺れてる。 今にも前へつんのめってしまいそう。
私の駅が近づいた時,彼はやっちゃいました。 やっぱり気分が悪かったんだ。
しかも,ここがどこだか忘れてしまったかのように本格的。
見ないように遠く離れた出入り口の方をじっと見ていたら, キョロキョロする男性会社員2が視界に入ってきた。
視点をあわせてみると,こっちに向かって満面の笑みをくれた。
・・・多分,ファンだと思われた。
とりあえず先ほどの男性会社員の落し物を見ないように,踏まないようにして下車した。
最近稀に見る盛りだくさんの一日でした。
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