カンラン
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2002年02月28日(木) 話サナイ,恋ノコト,愛ノコト。チョットダケ。

熱々のコーヒーを冷ましがてら,どういうわけか思ったこと。

きっかけは何だったんだろう。
友達からのメールだったのかも知れないし,
誰かから打ち明けられた相談ごとだったのかも知れない。
何でもいいや。


私は「消えそうだ。」と言われたことがある。
まったくおんなじ言葉ではないけれど,
似たようなことを他の人からも言われたことがある。

文学的な人からは「刹那の美しさ」というコトバ。
これに関しては正直,よくわからなかった。
「美」なんてコトバは私の周りには今まで存在してなくて,
ただただそれだけで喜んでしまっていた。
他の人にとってはどうであれ,その人に関しては「美」なんだって。

バカだなぁ,私。

恥ずかしい限りです。

ずいぶん経ってから,その人が「消えて」から,
ある時ふと,私が唯一持ってる辞書,「英和・和英辞典」で
ひいてみたのです。

[刹那 moment]。

やっとわかりました。

多分きっと,その人はその頃から
私をどこかしら一瞬の存在だと感じていたんじゃないかって。
で,私たち2人も,確かに重なりつもる毎日の前では一瞬だった。
皮肉です。

当たり前のことだけど,
別に病弱そうだったり,とてもとても細いからだをしていたり,
か細い声で話をするわけでもない私に対して
付き合ってた人たちが言った言葉。

まぁ,それぞれのかたちで始まり,それぞれのかたちで終ったんだけれど。

けど,私は思う。
未練だとか,今更自分の中で蒸し返すつもりではなくて。

私からしたら,私はここにちゃんと存在していて,
目の前からいなくなったのはそっちじゃないか,って。

みんな誰でも,あくまでも自分が主体,自分の視点でものを見るのだから。

そうすると,
人は消えちゃうんだ。

消えちゃうものなのかも知れない。

久しぶりにいろんなこと思い出してしまった。

私は人のこと,信じるのがこわいんだろう,きっと。
からだ,こころ,全部で誰かに寄り添うことができない。
そこにはきっとあったたかさだとか,優しさだとか,安心だとか
たくさんのいいものがあるんだろうけど,
それ故のつらさやみにくさだとかもあるんだろうけど,
たどり着けない。

どっかで「進入禁止」のたて看板,立てちゃうんだろうなぁ。

弱虫。

いつかは踏み出すことできるようになるかな。
だめかな。


気づいたらコーヒーがすっかり冷たくなってた。
どうしたのかなぁ,私。


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