カンラン 覧|←過|未→ |
私は特に意識したことないのですが, 両親によると, その昔,私には私だけのカミサマがいたそうです。 通ってた幼稚園がキリスト教だったからじゃないの? なんちて。 どうやらそれはお腹のカミサマだったようです。 小さな頃, 親がかわってやりたいと思うほど重度便秘体質だった私。 なぜか腸だけが大人並みに発達していたこともあって, それはそれはつらいトイレ・タイムを繰り返していたらしいです。 思いつめた顔で「トイレに行ってくる。」と宣言して, トイレのドアを開け放し, しばらくしずかに頑張ってみてから, 突如, 「カァーミィーサッマァァァァー! 助けてください。 カァミィーサッマァァァー!!」 という雄たけびをあたりにこだまさせていたようで, 階下で仕事をしていた父にとってはほんとに迷惑な話です。 人が聞いたら, 子供にどんなお仕置きをしてるのかと思われたに違いありません。 ちなみにそれでもダメなときは, おばあちゃんが何かを念じながら お腹をさすってくれてたとのこと。 ・・・出来れば, 私がカミサマを呼ぶ前に お腹をさするなり, 薬を使うなり, なんとかして欲しかったです。 トイレの中をのぞくと真っ赤な顔で泣き喚いている私がいるというこの話は, 今でも家族の涙腺を刺激しつづけています。 かわいそうな私。
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