カンラン 覧|←過|未→ |
小道にさしかかり, たくさんたくさん花をつけたくねくねの枝を見上げたところで, ピアスのキャッチを落としてしまった。 しまったと思ってかがみこむようにして 周辺の地面をきょろきょろ探していると, 借家の住人がとても迷惑そうに金網の扉を開けて出てきたので, その視線に耐え兼ねて, こころを少しぽとぽと落としつつも 砂をざくっざくっと踏みつけて歩き出すことにした。 かばんの中でじーじーじーと携帯が鳴るので, めずらしいこともあるもんだと思い見てみると, さっき出てきたばかりのうちからの電話。 お父さん(お盆休み中)が早く起きてたから車で連れて行ってくれるとのこと。 まびきラッシュの今日この頃,嬉しい限りです。 交差点のところで拾ってもらって一路市内へ。 休み中の早朝の道路は車も少なく快適でした。 いつもより早く着くということで, 寺町のお寺さんに寄ってお墓参りすることに。 原色色とりどりのとうろうがたくさんたくさんお墓の前に刺さって, 飾りを気持ちよさそうにかさかさいわせて揺らしている。 真っ白いのは初盆を迎える故人のもの。 またたくさんの人がなくなったんだなぁと思って まぶしい白とうろうを見上げました。 墓参りを無事終えてから職場の近くで降ろしてもらいました。 今日は少し楽をさせてもらった分,がんばろう。 それから帰りにもう一度小道を通ってみよう。
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