カンラン
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2003年09月21日(日) 季節は変わり



映画が観たい,観たいと思いつつやり過ごした夏。

今年に限らず,夏ってだいたいそんな感じだ。

だってこの期間は,

普段勉学やスポーツその他もろもろのことに励んでいるがゆえに

映画離れしている若き青少年のためのスペシャル・ウィーク?マンス?だもの。

つまりは個人的にあんまり観たいものがない。

そんな季節をべりっと破くべく秋の入り口,映画館の入り口へ。





『アダプテーション』

監督:スパイク・ジョーンズ

出演:ニコラス・ケイジ,メリル・ストリープ 他



ヒット作『マルコヴィッチの穴』を超える脚本を!という

プレッシャーにすっかりずたぼろのチャーリ−・カウフマン。

そんな折舞い込んできたのが蘭の花にまつわるノン・フィクションの映画化話。

この何とも穏やかな題材に焦点を定め,

一気に書き進めようと一念発起するチャーリーだったが・・・。

とまぁこんな感じのすじの映画。



蘭の不法採取,うだつのあがらないチャーリー,・・・

観終わったあと,同行者に

「珍しくあんまり集中しとらんかったご様子?」

とご指摘を受けたほど尻ムズだった部分も少なからず確かにあった。



私が興味を示したのは以下のニ点。

・チャーリーの繰り出すめくるめく妄想

・真相を探るべく双子,N.Y.へ繰り出す



全然意味わからんなぁ・・・。

日記なのだ,勘弁,勘弁。



一点目は主役の頭のようにうっすらとストーリー全体につきまとってはおりますが,

まぁだいたい前半に集中してます。

主観を蘭,チャーリー本人,美しき著者とくるくる変え,

ボイス・レコーダー片手に妄想につっぱしる。

私も長年,妄想癖を患っておりますので共感。

ときに行き過ぎたときなど現実世界への帰り道を忘れてしまうほどです。

そういう点で目くそは鼻くそに楽しませてもらいました。



二点目はいわばクライマックスです。

ちなみにケイジくん,

一人二役で双子の兄弟・チャーリーとドナルドを演じてます。

そんな二人が巻き込まれるどたばた劇。

チャーリーのうだうだなよなよキャラクターのせいか

どこかしらコメディーちっくですが,

クライマックス以降は結構はらはら。

恥ずかしいことにまた私はやってしまいました。

「ひやぁっ!」と声出し,尻飛び・・・。

あぁ,こういう瞬間を経験するといつも,

「ビデオにしとけば良かったなぁぁ。」と

顔を赤らめ切に思ふわけです。








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