カンラン
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最近、あれ?と思うことがある。 ほぼ毎日顔を合わせて言葉を交わしたりもするのだけど、周波数はあえてあわさないように努めている人がいる。あわせたら最後、うっかり立ち直れないぐらいにこてんぱんにやられるからだ。実際に何度かこてんぱんになって、要領の悪い私もいい加減学んだ。決して悪い人ではないのだけど、受け取る側の私との相性というか、かみあいがどうもうまくない。 そう。その人からふと、パソコン越し斜め45度の角度でことばが飛んでくることがある。大体、突然。そのときのことだ。最近、あれ?と思うのは。 その人にむけて笑ったそばから目の辺りがじわじわするんだ。涙がふわぁっと上がってくる感じ。なんなんだろう、あれは。 「おいおい、誰か反応してよ。」的困った涙なのか、「どうしよう、噛み付かれたら。」的怯えの涙なのか、「おうおう。微笑みあってるよ、私たち。」的友好の涙なのか、はたまた「今日はご機嫌がよろしいのね。」的安堵の涙なのか。やばいやばいと思ってるうちに目玉の半分くらいの高さのところまで上がって、さささぁっとすばやくひいていく。なんだろなぁ。つくづく、からだってふしぎだ。
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