カンラン
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関東に住む友人からメールが届いた。 8月頃、彼氏と広島に行くのでぜひ会いたい、という内容だった。 (その彼氏というのが、少し特殊な職業についている人で、つきあう・つきあわないの段階で、家族を巻き込んでちょっとした騒動になったのだが、結果的に何事もなく無事つきあうことになったお相手なのだ。本当によかった。)
直感で、これはひょっとしたらひょっとするぞ、と勝手に盛り上がり、傍らでいそいそとテレビゲームのセッティングをしているつちのこ氏に、 「ねぇねぇ。どうしよう、私、結婚式ってまだあんまり出たことないんよね。久しぶりだしさぁ、なんか緊張するよ。」 と、矢継ぎ早にことばをかけたところ、 「別にそう決まったわけじゃないでしょ。」 と、さらりたしなめられた。 うん、たしかに。 ・・・でもきっとひょっとしたらひょっとするぞ。女の勘(まだ錆びてなければ)。
昼前。 米びつに手を突っ込んで米つぶと戯れているぴのこに手を焼いて、どたばたと公園に遊びに連れて行った。 ベンチにすわって、あたりをよたよたと歩き回るぴのこを目で追っていたところ、うちの窓ががらがらと開き、そこからつちのこ氏が「おぅい」と手を振るのが見えた。
じたばたするぴのこを抱えて家に戻ったところ、おにぎりが用意されていた。 しかも、そのおにぎり、以前見たNHK「ためしてガッテン」のおいしい作り方で作ったおにぎりである上に、のりで私の名前がでかでかと書かれていた。しかも縦書き。 嬉しくて、というより、おかしくて涙。
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