カンラン
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明日から1泊2日で実家。 明日は仕事帰りにサッカーの試合(何でもイタリアが戦うらしい。誰と?こんな片田舎で?)を観戦、翌日は友人と釣りに行くというつちのこ氏のスケジュールに便乗して、非日常へ高飛び。 とは言え、実家は車で30分もあれば着く場所にあるし、ぴのきは毎度おなじみでじじばばに抱かれることすら拒否するに違いないし。あくまでも気持ちの上での高飛び。
考え事をしていると、背中に 「BROOCHさんは、人が行くからって、じゃあ私も、と連れ立ってトイレに行くような子ではないから」 ということばがかけられた。
「それは何?」とつちのこ氏に尋ねてみたところ、思いもよらない答えがかえってきて驚いた。 結婚前にうちに挨拶に来た折、母が私のことをそう言ったのだそうだ。
考えていたことと軽く触れるその言葉をころころと頭の中で転がす。
◇ ともだちの輪を大きく大きくすることを、きっと私は望んでいないんだと思う。たぶん、昔からそうだった。
中高6年間寮生活を送っていたと知り、「じゃあ集団生活(もしくは人づきあい)はお手のものだね」と言う人がいる。 首をかしげる私。 たしかに、小さな部屋に4人ぎゅうぎゅうに詰まってたり、完全な自分だけの空間といえばベッドの上ぐらいしかなかったり。そんな生活はしていた。
でも、だからと言って、皆が皆のっぺらぼうのような味気ない姿でいっしょくたになっていたわけではなくて、きっと、そんな環境だからこそ、それぞれが自分の時間を大切にしたいと切実に願うのだと思う。そして、それを邪魔しない。
私は決して社交的な方ではない。人にあわせてばかりではこころもため息をつく。
ちいさな輪のひとつひとつを大事にしたい。無理に繋げて大きくしたいなどと傲慢なことは思わない。
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