カンラン
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日々は流れ、梅雨、六月。 草花といわず、庭全体が降り注ぐ雨をごくごくとやっている。窓辺に近づきのんびりと見やれば、庭どころか目に映る世界が雨に打たれ、洗われている。みなおんなじように。
郵便受けに手紙が一通。 東京に住む友人が忙しい合間をぬってしたためてくれた手紙だ。はやる気持ちをおさえ、ぴのきを昼寝させてからふむふむと読んだ。 昔と変わらぬ手書きの文字がこころなしか躍っているなあと思っていたところ、読みすすめるうちに、都会でいい出会いがあって楽しい日々を送っていると知る。 どうか、穏やかな日々を。
雨があがったあとの世界に思いを馳せつつ。
<読書記録> ・あしながおじさん ジーン・ウェブスター ・カンガルー日和 村上春樹
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