カンラン
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庭で草むしりをする。 ぼうぼうとまではいってないけれども、ひょこひょこ新しい雑草が生えていたり、枯れた雑草が薄ーいじゅうたんのように地面にへばりついているのを根気よく抜く。 面倒は面倒だが、なんとなく精神衛生的によろしいような気がする行為。音楽や川べりをゆく人々の楽しげな声を聞きながら、時には考え事をしながら黙々と抜く。 クレヨンでしゃしゃしゃっと描いたようにまっすぐ生える雑草(これにも名はあるのだろうな)は、いい。上へ引っ張ると気持ちいいぐらいすぽっと抜ける。一方、クローバーはなかなかにしぶといな。細い血管のような根っこを四方八方にのばしていて、引っ張ればぶちぶちとちぎれてしまう(そしておそらく即再生)。たしか以前読んだ沖縄の知恵的な本に、虫を近づけない性質があると書いてあったので、ちょこちょこ残してみたりもしている。
2軒となりに住む方から、庭で増殖しているというお花をいただく。名前はわからないのだけど、おそらくキク科で、カモミールとかマーガレットとかあのあたりの風貌。それをなんとまあごっそりと。 大喜びで花壇を整えて移植したところ、「もっといる?」とのお声がかかる。新しくトマトを植えるつもりだそうで、かの花たちを抜いてしまうのも忍びないとのこと。それならばと追加でいただく。再びごっそりと。 おかげさまで突如にぎやかになったわが家のお庭。 どうかしっかり根付いてほしいもの。窓からちらちら庭を見やる。
夕方、お花のお礼にいちごミルク蒸しパンをおすそわけに行く。 のんびりと明るい一日。
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