カンラン
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子どもとべったりの日々においては、気持ちの上でどこかしら「ちゃんとしなくては」とか「何かしなくては」とかいう強迫観念がつきまとう。薄味の。それに伴う罪悪感がトッピングされてしまうこともしばしば。
暴風明けの今日をどうやって過ごそうかと頭をひねっていたところ、お昼すぎになってマンションの両隣の部屋に住む小学生がぴのきを誘いに来てくれた。思ってもみない展開に、ついつい浮かれてしまう。降って湧いたひとり時間。 掃き出し窓から真っ青な空を眺めながら、封筒をつくる。もう何年も愛用している暮らしの手帖カレンダーはイラストがきれいなので、ちぎりとったものを残してして、封筒に再利用している。やや味気ない(でも私は好き)印象を与えかねない白い便箋に彩りを添えてくれるので、もう随分続けている作業なり。 それから、窓際で本を読んでいるうちにうとうとしてしまった。午睡はなぜこんなにも気持ち良いのか。ついでに言うと、昼間に飲むビールもな・・・今日は飲んでないけどな。
香川水菓子の「普通の女の子として生きにくいあなたへ」に、
「恋愛」と呼ばれていることを「色」と言ってみたら、だいぶ変わるのではないか。(中略)想像してみてほしい。気心の知れた同性同士で発する一言として。 「最近、恋愛はどうよ?」・・・なんとなく重い。 「最近、エロはどうよ?」・・・直接的すぎ。 「最近、色はどうよ?」・・・軽さを持ちつつも趣きあり! いいじゃないか、色。声に出して読みたい日本語だ。
というコラムがあって、ツボった。この人の言葉のセンス、ずぼずぼはまるところがある。あー、声に出したい。が、残念ながら恋愛、いや、色、について語るようなことはなくなってしまったのが悲しい。
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