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夕飯、お好み焼き屋へ行った。 広島焼きはわかるけど、 関西風と関東風の違いというのが、イマイチわからん。 隣に、小学校3年生くらいの男の子と、お母さんの二人組が座ってきた。 お母さんはチョット美人な人で、男の子は落ち着いてるけど快活な感じ。 しかし、お母さんは、困っていた。 慣れないお店に入って、大きくて複雑なメニューを見ながら 「あ〜、どーしよー。なに頼んだらいいか分かんないわ〜」 男の子がドリンクバーの説明をしてあげている。 見るともなく見ていると、 お好み焼きを焼くのも、慣れていない感じだった。 鉄板に油を引かずに焼き始めてしまっている。 ソースも塗っていない。。。 なにも付けずに焼いて、後からソース付ける人もいるけど どうも、どれを付けて良いのか分からない様子だ。 男の子は、時々お母さんを励ましている。 そうこうしながら、仲良く楽しそうに食べ始めている。 なかなか、最近になく微笑ましい光景。。 ATUとわたしは、「むむむ・・・」と 沈黙しながらも、お互いの心は読めていた。 それは、 「お母さん、まず初めて頼むんだったらミックスが良いですよ。 お肉もシーフードも入っていて美味しいですよ。」 「焼く時は、油を少し注いで、この返しで油を鉄板に伸ばします。 馴染んだら、よく混ぜたタネを全部空けて あまり広げがらないように、丸く広げます。 この時かつおぶしを掛ける人もいます。 片面が焼けたら上手に返してソースを塗ります。・・・・・」 わたしたちは、顔を見合わせながら、しばし沈黙していた。 お好み焼きを、ガツガツと突きながら、ニコニコと沈黙していた。 この沈黙は、お節介にも、隣の親子連れに熱心に 「お好み焼きの焼き方」を説明している自分を 思い描いている為の沈黙だった。 お互いの頭の上に、吹き出しのように、 その光景が見えてくるようだった。
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