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.◆◆第4話:『愛しのハピィデイズ』 ��
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〜♪愛しいOh!Happy Days. あの時間たちは両手に一杯の 宝の在りかを記した地図 愛しいOh!Happy Days. 時々広げてそっと瞼閉じる 宝物はあなたたちの笑顔♪〜 気がつけば、いつも「3人」だった。 幼なじみの宿命・って言われればそれまでだけどね。 あたし・笹原美和子と永井亨、そして牧島瞳子。 5歳の時に瞳子ちゃんが引っ越してきてから、幼稚園・小学校・中学校そして高校まで3人一緒でここまで来た。いつも3人でいるのが普通になっていて、これから先も続いていくと思っていた、あの日まで。 『新入生代表答辞・総代・一年A組牧島瞳子』 「とーこさんて、つくづくすごい人なのね・・・」 高校の入学式の日、なんと一番の成績で合格して新入生代表のあいさつをする瞳子ちゃんを見て、麻衣がしみじみとつぶやいた。あたしも誇らしい気持ちでそれを見ている。 ふと、前のほうの男子の席を見ると亨が真剣な目で壇上の瞳子ちゃんを見つめている。それまではあくび交じりで校長や来賓の話を聞いていたというのに。 進学校としての評判が結構高いこの城山高校に、絶対合格できないと先生方に変な太鼓判を押されていた亨が猛勉強の末合格したのは、変なところで負けず嫌いの性格と、瞳子ちゃんのため。 合格発表の日、あたしは聞いてしまったのだ。奇跡の合格・と騒がれる中、ぽつりとつぶやいたのを。 「瞳子と同じところにいきたかったからな。 ・・・あいつと俺じゃ出来が相当ちがうけど、別々の高校に行けばそれで終わりだろ?いくら近所でもさ。少なくても後3年、高校迄でいいから一緒にいたかったんだ。 ・・・このこと、瞳子には言うなよ。おまえだから言うんだからな、美和子。」 皮肉なことに、その時気づいたんだ。・・・悔しいけど、認めたくないけど、亨を好きってことに。 本当は、前から気になってた。亨と瞳子ちゃんが一緒にいるとき、心の中が騒ぐのを。亨の、瞳子ちゃんに向ける視線が単なる幼なじみに対するものじゃないことを。でもこの気持ちが恋だなんて認めたくなかった。よりによって、相手が亨だなんて・・・。 マンガやドラマの中に出てくるようなロマンティックな恋に憧れていただけに、なんだかショックだった。 「ねぇ、みんな好きな人っている?」 高校生になって、最初の夏休みがもうすぐやってくるというある日、珍しくみんなで一緒に帰れることになって寄り道した喫茶店で、急に梢ちゃんがこんなことを言い出した。 「何を言い出すかと思えば・・・いるわよ」瞳子ちゃんがあっさりと言い放つ。 「えー!?瞳子さん好きな人いるの?どんな人?教えてー!」みんなもびっくりしたのだろう、目を輝かせて身を乗り出して瞳子ちゃんに詰め寄る。 「人のこと聞いてどーするのよ。そういう梢、言いだしっぺはあんたでしょ?あんたこそどうなのよ」瞳子ちゃんはこういうかわし方が実にうまくって、あたしはつくづく感心してしまう。 それにしても・・・瞳子ちゃんの好きな人って一体誰だ・・・?まさか亨じゃないよね?それが気になって、大好きなチョコケーキにも、カフェオレにも手を出さずに梢ちゃんが好きな人の話をみんなに突っこまれながら話しているのも耳に入らずにずぅーっと考え込んでしまった。
「美和子、あんた今日具合でも悪いの?あんなに好きなケーキにもあまぁーいカフェオレにも手を出さないし」みんなと別れた帰り道。瞳子ちゃんが聞く。 「・・・ちょっと考え事してたから」あいまいな笑顔を作りつつ、それでも頭の中はさっきから同じ話題がぐるぐると回ってる。 「どーせさっきのことなんでしょ?あたしの好きな人が誰か、とか梢の相手はどんな奴だ、とか」図星を指されてあたしはうなずくしかなかった。 「安心してよ。相手の名前は今は言えないけど、亨じゃないから・・・じゃあね」 家の中に入っていく瞳子ちゃんを見送りつつ、あたしはぼーぜんとしていた。 ひょっとして、瞳子ちゃんはあたしの好きな人が亨だってことをもう気づいているのだろうか・・・?
2002年05月06日(月)◆◆
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