2003年12月15日(月) |
毎日だって「ああ神様」と言う。 |
スナヲの誕生日だ。 うれしいこと。 そんな風にして僕のしあわせは作られる。
クリスマスに向けた授業は着々と進んでいる。 みんなでぺたくた作った紙遊びがツリーになっていく。 それはとんでもなく美しいのよ。 みっともない手数の集積に過ぎないのだがね。 それは「見せる」ものではないのかもしれない。 でも僕はこれをいろんな人に,ほら,て見せてあげたいと思った。 だってとんでもなく美しいんだ。 うそでなくて作為でなくて,ほんとにこの子らがぺたくた作ったんだ。 なんて美しい。 行為の美しさしか評価してないだろう,と,批判する? でもきれいなんだよ。ほんとに。 みんなの「これ楽しい!」が,ぎゅうっと詰まっている。 ああほんとに,これ作るのすんごく楽しかったんだろうなあ,て。 見て直感的に感じ取れること。 それは「美しさ」の要素に数えていいものだ。 「こうすると褒めてもらえるだろう」とか。 「こうすると受けるだろう」とか。 「こうすると自分の意図を効果的に組み込めるだろう」とかなくて。 ああほんとに,楽しくてしかたがなかったんだろうなあ,て。 それは勝手に僕のたましいを打つ。 勝手に顔が笑ってしまうんだ。 これって「美しさ」だあ。
期末の諸表簿整理がめんどい。 一度帰宅して,イーエスブックスの伝票を持って再度外出。 近所のセブンイレブンに,注文していた本が届いたようなのだ。 初心者用の,メイクの基礎の本なんて買ってみてたのだ。 もうじき普通の学校に出なくてはいけないことを,少しずつ考えてたり。 いつまでもすっぴんではいられない。
クリスマスが近いので,車を運転しながらキャロルを歌いまくる。 ラテン語で「アデステ」を調子よく歌っていて。 猫またいだ。 カーブのところで道のど真ん中で,危うく踏むところだった。 瞬間の視力で,シャムであること,もう事切れていたことがわかる。 普段なら「あーぁ」でそのまま見過ごしたのだろうけれども。 なにしろ僕は,その瞬間,降誕を高らかに歌っていたのだ。
セブンイレブンに行き,所用を済ませ。 晩御飯に焼きそばとジンジャーエールを買い。 普通の顔で買い。
帰りに,ちゃんと同じ道を通った。 ぎりぎりで止めて,観察する。 首輪の青い飼い猫だった。 野良なら埋めてやろうとも思ったが,飼われなら,飼い主に見つけてもらった方がいい。 しかしこのままでは,車どおりが激しいということもあるので,いずれ亡骸はよりひどい状態になってしまう。 帰ってきたときのためにあらかじめ,ウエットティッシュを出しておく。 車を降りる。 近くで見ると,鼻というか顔面の先が,ただの赤黒さになっているのがわかる。 幸い,はねられたその一回以来,踏まれてはいないようだった。 冷たい。硬い。 持ち上げると,一瞬の抵抗があり,やがてだらんと下半身がぶらさがった。 そのまま静かに運び,歩道のすぐ脇,路側帯の中に運ぶ。 道路と平行にしたので,まず,踏まれることはないだろうと思う。 それだけをして,車に戻る。 用意しておいたウエットティッシュで手を丹念に拭き。 帰宅した。
母と相方に,神様の話をした。 あの時,キャロルを歌っていなければ,きっと,振り返りもしなかったのだ。 添えられた手のことを思う。 あとは,だーりんにあげるクリスマスプレゼントのことを考えていました。
あの子はもう眠れたでしょうか。 もう,眠れたでしょうか。
とりあえず。 世界を楽しめない人間は,黙って滅んでいけばいい。 挙句の果てに「まあ,人と人とは分かり合えないものだから」なんて,くだらない言い訳。 あるいは「つまんねーよ」とか? 幼い。 世界は別に,楽しめない人間に優しくできているわけではないから。 幼い人間は勝手に滅んでいくのがいいと思う。 世界はあなたに優しくはない。 つまらない世界は永遠に,楽しくなったりしない。 あなたのために楽しくなってくれたりは,しない。 世界を美しく見ない人間に,世界は美しく見えたり,しない。
というわけで,なにやら機能も充実してきたことですし。 エンピツを撤退したいと思います。 そのうちビルダの8を購入し,それにweb日記機能がついていてるとのことなので。 そっちを導入して使ってみて調子がよいようなら,エンピツやめます。 あるいは他のレンタル日記にするかもですが。 長文が体裁よく見られるとこがいいなー。
かみさまかみさま,あの子眠れたでしょうか。
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