みやにっき
詩人を名乗ることにした。

2004年06月19日(土) 愚鈍な祈り

僕の好きな人が悲しんでいる。
つい自分の手を見て,「ごめんなさい」と思う。
「何かできると思うのがおこがましいのだ」などと考えている余地はない。
いま現実に,あの人は悲しんでいる。
神様,僕を平和の道具にしてください。
どうか何か機能させてください。
己のなすべきがわかってなすべきをなせますように。
どうか僕をそのように使ってくださいって,思う。
偽善者って言われてもいい。
僕はその単語の百倍祈ろう。
祈りは,祈りの専門家がするための特別な道具ではない。
なりふりを構えない僕は,きっと,酷く惨めなのだろうけれど。
でも,ただ,ただ。
僕の大事な人を困らせる人悲しませる人を,僕は,百ぺん殴ってやりたい。
愚鈍だ。愚鈍だが僕は。愚鈍だが僕はなんだか一生懸命に愛する。
どうかあのひとを守ってください。
どうか僕を機能させてください。
傷ついて手放そうとしている,僕は,その手を,
せかいは,
ねえ,僕はここにいるからどうか手をとって
うそだ うそだ うそだ
じゅうろくで死ぬなんてうそだ
ああそれは少年らしい悩みだよねって 話したりしてたんだ
そういう時期たしかにあるよって 話したりしてたんだ
時が解決するなんて言わないでいられてそれだけは後悔しないで済む
大人になればわかるよ て 言わないでいられてよかった
ごめんね
ごめんね
僕は死ななかった だから君も死なないと思ってた
世界は変わらずに永遠に続いていくと信じていた
ずっとずっとみんな変わらずにここにあるものだと思っていた

目の前の人が,いま,
僕は失うわけにはいかない
どんなエゴだって,僕は,そう,相手を,百ぺん殴ってもいいんだ
馬鹿みたいに
馬鹿みたいに必死に,あの人のために機能したい
そういう時期ってあるよって切り捨てたりしないで ただ ただ
守りたいとか役に立ちたいなんて望んだりしない
自分がそうして得るものとかどうでもいいから だから どうか
どうか機能させてください
どうか どうかかみさま
僕は,これから何ができますか
どうか機能させてください
どうか機能させてください



と,一人で盛り上がっている。
眠れないまま,夜が明けようとしている。



この一週間はなんだかとても忙しかったです。
有能に働く自分の手足がいとおしくてならない。
相変わらず帰宅時間が遅くて自炊ができないのが難ですが。

身内について重要な決定。
僕はどう動けば一番いいだろう。
とりあえずあと一週間あるから,じっくり考える。
これ以上,傷つけるような余計な言葉が振りまかれませんように。
僕は,何か,できますように。

元気だしてなんて言えん。
それは僕がココロの中で真摯に祈るべきものだ。
どうか元気がでるようになりますようにって。
「元気だして」なんて,相手に指示のように言うことじゃーない。
「元気が出なくてごめんなさい,ちゃんとできなくてごめんなさい」と自分を責めたことがあるかい。

ましてや「そんな時代あるよ」なんては!
あるいは「もっと頑張っている人がいるのだから」なんては!!
あまつさえ「僕ならもっと」なんては!!!

ああよっぽど,自分がそれを言われた記憶が強いのらしい。
いま痛みの中にあって,その言葉ばかりが記憶に甦る。
ああ今はそれを痛む時ではなく,感謝する時だ。
それを言っていなくてよかった,よかった,と,呪文のように自分に言い聞かせている。


 <なんだっけ?  まとめて  そんでどう?>


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